『光る君へ』“兄・伊周”三浦翔平への思いを竜星涼が明かす 「やっぱり弟でいたいなって」

 隆家を演じる竜星は、隆家が伊周の企てを阻む場面での心境について「自分がとか道長を守るとかっていうよりは、兄貴(藤原伊周)を守ったような気がするんですよね」と語っている。隆家は真面目な表情のまま、伊周に詫びる。

「俺が花山院の御車を射たことで兄上の行く末を阻んだことは、昔も今もすまなかったと思っている」
「それゆえに、憎まれても兄上を止めねばならぬと思ったのだ」
「これが俺にできる、あの過ちのお詫びなのだ」

 過去に伊周が止めるのも聞かず、花山院の御車に矢を射た隆家は楽しげに感じられるし、処分が決まった際も伊周と違って狼狽することもなかった。そんな隆家だが、彼なりに事態を重く受け止め、兄がこれ以上罪を重ねないよう行動してきたのだ。兄のやったことを責めるでも、いつものような調子のいい笑顔を見せるでもなく、隆家は実直な佇まいで兄と向き合っていた。

 竜星は演じる上での心持ちについて「謝って変わることじゃないけど、でも謝ることで少しでも兄貴が変わってくれるんだったらっていう最後の望みですよね」とコメント。また「なんだかんだ憧れていた兄貴から、そうじゃなくなった兄貴になったとしても、結局やっぱり弟でいたいなっていうのを、僕の中ではあそこのシーンで見せられたらなっていう願掛けのような気持ちでしたね」とも話している。

 立ち去る伊周の反応を見る限り、隆家の思いのすべてが届くことはなかったように思える。それでも隆家の謝罪の言葉、そして思わず流れた涙を通じて、隆家の兄を心配する気持ちは視聴者の胸に響いたことだろう。

■放送情報
『光る君へ』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送/ 翌週土曜13:05〜再放送
NHK BS・BSP4Kにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送
出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、井浦新、高杉真宙、吉田羊、高畑充希、町田啓太、玉置玲央、板谷由夏、ファーストサマーウイカ、高杉真宙、秋山竜次、三浦翔平、渡辺大知、本郷奏多、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗、段田安則
作:大石静
音楽:冬野ユミ
語り:伊東敏恵アナウンサー
制作統括:内田ゆき、松園武大
プロデューサー:大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー:川口俊介
演出:中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろうほか
写真提供=NHK

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