『正直にお伝えします!?』のジャンルを超えた面白さ コ・ギョンピョ&カン・ハンナがキス

 不器用だけれど誠実なキベクの想いが伝わって、ウジュとキベクが両想いとなり、ハッピーな展開だが、まだ終わるには早い流れ。何かふたりの間に絆を深める出来事が起きてもおかしくない。

 キベクは、急遽ピンチヒッターでグルメレポーターの仕事をすることになる。そこでキベクは正直なレポートをし、監督から気に入られてレギュラーの話が舞い込んでくる。さらに、チョンウンの芸能事務所であるForever C&Cの本部理事であるミーラ(キム・ヨンジュ)から、フリーアナウンサーとして「私と組めばどんな番組にも出られる」と誘いを受ける。キベクが、恋リアの出演者やグルメレポーターとして、正直に「ありのまま」の自分の姿を見せたことで、キベクの人生に新たな波がやってきたのだ! これは嬉しい展開だ。

 キベクとウジュがふたりの仲を深めてゆく中で、ウジュの元カレのチョンウンの行動がふたりの仲に波乱を巻き起こしそうな展開を見せた。チョンウンは、ウジュの母ボクジャ(ペク・ジュヒ)の元を訪れ、「ウソをつくことでウジュを守ったつもりでした」「でもウジュが望んでいたのは、ありのままを受け入れることだった」と過去の過ちを詫びて、涙を流すのだった。

 本作は、“ウソ”を主軸に登場人物たちそれぞれが、「ありのままで生きること」、自他の「ありのままを受け入れること」で成長をしていく物語だ。ともすれば弱さや弱みであるものを、われわれは他者や自分の目からも欺き、隠してしまう。だが、それはかえって自分と他者のどちらも生きづらくしてしまうのではないだろうか。自分の弱さを受け入れたとき、他者の弱さもまた受け入れることができていく。そして心の器が大きくなっていく。キベクとウジュだけでない、チョンウンもチョイも、それぞれが抱える弱みや歪さがある。それぞれの登場人物たちが、自他のありのままを受け入れていくプロセスは、ヒューマンドラマの要素もあり、韓国ドラマらしい魅力がある。ジャンル分けのできないほっこりゆるいヒューマンラブコメを最後まで楽しみたい。

■配信情報
『正直にお伝えします!?』
Netflixにて配信中
出演:コ・ギョンピョ、カン・ハンナ、チュ・ジョンヒョク
原作・制作:チャン・ジヨン、チェ・ギョンソン
(写真はJTBC公式サイトより)

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