山田尚子監督『きみの色』アヌシー国際アニメーション映画祭長編コンペ部門に正式出品決定
8月30日に公開される山田尚子監督最新作となるオリジナル長編アニメーション映画『きみの色』が、アヌシー国際アニメーション映画祭2024長編コンペティション部門に正式出品されることが決定した。
本作は、サイエンスSARUが制作・プロデュースするオリジナル長編アニメーション作品。思春期の青春をテーマとし、少女たちそれぞれが向き合う自立、葛藤、恋の模様が描かれる。
監督を務めたのは、2011年に公開され興行収入19億円の大ヒットとなった『映画けいおん!』や、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞のほか、2017年アヌシー国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門に入選の『映画 聲の形』で監督を務めた山田。
脚本を手がけたのは、スタジオジブリ、京都アニメーションの数々の大ヒット作品を手がけ、山田監督とは『けいおん!』シリーズ以降、幾度となくタッグを組んできた吉田玲子。音楽は、『映画 聲の形』『リズと青い鳥』など山田監督作品のほか、『チェンソーマン』のサウンドトラックを手がける作曲家の牛尾憲輔。『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』など新海誠作品を手がけたSTORY inc.が企画・プロデュースを担当する。
本作は、フランス南東部の都市アヌシーで現地時間6月9日から6月15日に開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭2024の長編コンペティション部門に出品される。山田監督にとって同映画祭への出品は、2017年の『映画 聲の形』、2018年の『リズの青い鳥』での長編部門への出品に続いて、今作が3度目の出品作品。2023年には短編アニメ映画『Garden of Remembrance』の特別上映も実施された。
今回の出品の決定を受けて、山田監督は「ひとつの色やことばでは収まりきらない、カテゴライズしてしまっては溢れてしまうようなひとりひとりの存在、その尊さを描いたこの物語を世界中の方々にも届けることができるのはこの上ないしあわせです」と喜びのコメントを寄せた。
あわせて11点の場面写真も公開。子供の頃から人が「色」で見えるトツ子が、綺麗な「色」を見てうっとりしているカットや、トツ子と同じ学校に通っていたが突然中退してしまったきみがギターを弾いている姿、音楽好きで物静かな少年のルイがレコードを手にした姿、そしてとあるきっかけでバンドを組むこととなった3人が並んでアイスを食べている一幕などが切り取られている。さらに、3人を導く物語のキーパーソン・シスター日吉子が聖堂でトツ子と話しているカットや、朗らかな表情で踊るトツ子、色とりどりに花が咲く庭の中、軽やかな足元だけを切り取ったカットなども公開された。
山田尚子(監督)コメント
きみの色は「好きなものを好きと言えるつよさ」を3人の少年少女がそれぞれの想いで歩いていくお話です。
この思いは、私自身も作品を作っていく上でとても大切にしたい事だと改めてつよく感じたことでした。
ひとつの色やことばでは収まりきらない、カテゴライズしてしまっては溢れてしまうようなひとりひとりの存在、その尊さを描いたこの物語を世界中の方々にも届けることができるのはこの上ないしあわせです。
どうぞきみの色をよろしくお願いします!
■公開情報
『きみの色』
8月30日(金)全国東宝系にて公開
監督:山田尚子
声の出演:鈴川紗由、髙石あかり、木戸大聖、新垣結衣
脚本:吉田玲子
音楽・音楽監督:牛尾憲輔
キャラクターデザイン・作画監督:小島崇史
キャラクターデザイン原案:ダイスケリチャード
製作:「きみの色」製作委員会
企画・プロデュース:STORY inc.
制作・プロデュース:サイエンスSARU
配給:東宝
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