『Destiny』今後の展開を考察 石原さとみと亀梨和也の大学での再会には裏がある?

 石原さとみ主演ドラマ『Destiny』(テレビ朝日系)が第2話まで放送され、様々な伏線が張られるとともにドラマの方向性も明確になってきた。そこで現段階での気になるポイントや、今後の展開について考察したい。

第2話までの展開を整理する

 まずこの物語の元凶を振り返る。20年前、西村(石原さとみ)が中学3年生の秋に、東京地検特捜部の検事だった父・辻英介(佐々木蔵之介)が、環境エネルギー汚職事件の議員を贈収賄などの罪をでっちあげたことが疑われ、逮捕寸前で自殺した。それ以降、奏は母の故郷である長野に移り住みひっそりと暮らし、真実を知りたい一心で検事を目指し、地元の国立大学の信濃大学法学部に進学。大学2年の夏には、野木真樹(亀梨和也)、森知美(宮澤エマ)、梅田祐希(矢本悠馬)、及川カオリ(田中みな実)という、心を閉ざして生きてきた奏に初めて仲間ができた。

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 奏は、カオリが真樹を好きなことを知っていたが、真樹と密かに付き合っていた。一方、就活がうまくいかないカオリは、「いつもいちばん欲しいものが手に入らない」と、メンタルが弱っていた。そんな時、知美が奏の父に関する記事を発見し、カオリに伝えたことで、自暴自棄になっていたカオリが真樹を呼び出し、運転する車の中で「奏とは付き合わない方がいいよ。奏のパパは自殺じゃない、殺されたんだよ」と告げる。これは単に自殺に追い込まれたという意味なのか。それとも直接殺した真犯人がいて、野木浩一郎(仲村トオル)が弁護し無罪となったからなのか。いずれにせよ、真樹の「お前何やってんだよ!」というリアクションは、真実は掘り返すなと言っているようで、少なくとも真樹の父で弁護士の浩一郎と英介の関係は知っていた様子だ。

 カオリはスピードを上げ「だから真樹と奏は付き合ったらダメなんだよ。ねぇ、一緒に死なない? だって奏のパパは!」と言ったところで急カーブでハンドルを切り損ねたらしく即死、真樹は一命を取り止める。真樹が事情聴取を受けている間に浩一郎が現れ、事故はカオリの過失で事件性はないと判断された。カオリのお通夜の夜に真樹は奏の前に現れ、「ごめん、俺がカオリを(殺した?)」と言い消息を断つ。カオリを救えなかったからか、それとも真実を知っていると邪魔なので、すぐには救急車を呼ばずトドメを刺したからなのか。

 奏は真樹への喪失感が拭えぬ中で現在は外科医となった奥田貴志(安藤政信)と出会い、貴志が心の支えとなった奏は無事に検事となる。35歳となった奏は貴志と同棲中で、プロポーズされるも、カオリの13回忌をきっかけにふと母校に立ち寄ったところ、真樹と12年ぶりに運命の再会を果たした。

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奏(石原さとみ)の前に姿を消したかつての恋人・真樹(亀梨和也)が12年ぶりに現れた『Destiny』(テレビ朝日系)第2話。 …

20年前の英介の死の真相は?

 注目すべきポイントは、20年前の英介の死の真相、カオリの事故死について、そして真樹が12年間失踪していた理由だろう。

 英介に関して第2話でハッキリしたことは、真樹が12年ぶりに父のもとに訪れ、「辻英介を殺したのはお前だろ」と問い詰めたことで、当時2人が関わっていたことが確定。現行で奏が担当する事件の、民事党幹事長の息子が薬物違反の罪で起訴寸前までいくも、浩一郎が弁護した途端に証言者が意見を翻し不起訴に。浩一郎が弁護士についたと聞いて奏は遠い記憶の中で、「検察によって事件が捏造されたんです」「主任検事による自白の強要」「ありえません!」と熱弁を振るう若き日の浩一郎の姿を思い出す。つまり、20年前の汚職事件も同じことが行われたということ。

 また英介が死の前日に「出頭は私だけですか?」と誰かと電話をしていて、相手が誰だったのか気になるところだ。現検察支部長の大畑節子(高畑淳子)なのだろうか。

 真樹が失踪していた12年間は、奏に会わせる顔がないのと、英介の事件の真相を追求していたと考える。

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