『新空港占拠』警察内部の裏切り者は2人？　大和の真意と「猫」「鼠」の正体を考察

“謎の男”は「猫」なのか、それとも「鼠」？

　そして、第3話のラストには、病院占拠事件の首謀者である青鬼こと大和耕一が登場。獣の1人「蛇」の正体が病院占拠事件で武蔵をサポートしていた情報分析官の駿河紗季（宮本茉由）なのは前回明かされたが、情報分析官の志摩（ぐんぴぃ）が駿河を調べていくうちに、前作のラストで駿河のアドレス「U4r0n05h0mendAre」に宛てた、「ありがとうございました blue」というメールに辿りつく。武蔵は青鬼と駿河が繋がっていると判断し、拘置所に向かい大和と対峙する。ゲスト出演レベルなのか、映画『羊たちの沈黙』のレクター博士のように武蔵をコントロールし、首謀者レベルで事件に絡んでくるのだろうか。それとも事件解決に向けての味方となるのか。

　第4話予告では、大和は「十二支に入れなかった動物ってわかりますか？」と武蔵に質問している。猫が鼠に騙されて玉帝の宴に出席できなくなったため十二支に入れなかったなど様々な説があるが、いずれにしろ誰かに騙され仲間に入れなかった獣がいるということであり、それが“謎の男”（ジェシー）なのだろうか。そして“謎の男”を追う謎の警察官・綾部朔（吉田健悟）も登場。武蔵の妻・裕子（比嘉愛未）が勤務する病院で「肩を撃たれた男」について聞き込みをするなど“謎の男”を探している。どちらが猫で鼠なのか。

　“謎の男”に関しては、おそらく新見百花の弟で、姉を死に追いやった白河会長に恨みを持っているはず。実際に復讐したのは百花の親友の鶏こと重原（山谷花純）。“謎の男”と重原は近い存在で、獣になる前から2人で復讐を考えるのが自然だが、重原を思って復讐を止めようと獣たちと仲間割れを起こしたのか。また重原の妊娠が発覚し、“謎の男”の子供でも不思議ではないが、ただ重原を心配して抱きしめるのが猿。それを羊が兎に告げ口をするという獣内でも怪しい動きがあり、ここに“謎の男”が離れた理由があるのかも知れない。

警察内部には、「獣」と隠蔽したい人物の“2人の裏切り者”がいるはず

　ただ普通に考えて、“謎の男”が白河や北見に復讐しようとするなら、国政や警察内部からの刺客がいてもおかしくない。今回、美容整形医の秋月の元に武蔵と本庄（瀧内公美）が向かった際、秋月に「県警が向かってる　証拠を処分しろ」と”JudasIscariot”というアドレスから届く。自ら裏切り者のユダを名乗るのもどうかと思うが、警察内部に裏切り者がいることは確か。次回予告で、「警察内に、獣」とあり、まだ登場していない「犬」だと思われるが、獣が隠蔽を助けるのは矛盾しているので、警察内部に獣と隠蔽したい人物の2人の裏切り者がいると考えた方がいいだろう。

　それを含めて、大和は武蔵にどんなヒントを与えるのか。時系列的に“謎の男”のことはあまり知らず、やはり駿河がなぜ警察内部に潜入したのか、そして芋づる式にP2計画の更なる真実、北見の嘘、そして空港占拠の真の目的に繋がりそうだ。

■放送情報
『新空港占拠』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜放送
出演：櫻井翔、比嘉愛未、白石聖、ジェシー（SixTONES）、片桐仁、ぐんぴぃ（春とヒコーキ）、瀧内公美、ソニン、手塚とおる、奥貫薫
脚本：福田哲平
演出：大谷太郎、茂山佳則、伊藤彰記
チーフプロデューサー：田中宏史
プロデューサー：尾上貴洋
制作協力：日テレアックスオン
製作著作：日本テレビ
©︎日本テレビ
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