『お別れホスピタル』メインビジュアル公開 岸井ゆきの×松山ケンイチのコメントも

 岸井ゆきのが主演を務めるNHK土曜ドラマ『お別れホスピタル』のメインビジュアルが公開され、新キャストが発表された。

 本作は、漫画家・沖田×華の同名コミックを実写化したヒューマンドラマ。沖田原作の『透明なゆりかご』に続き、安達奈緒子が本作でも脚本を担当する。

 ある街の病院にある療養病棟。そこは、余命数カ月と判断される人や、病状に加え認知症などで日常生活が困難な人がたどり着く場所。その最前線に立つ看護師、辺見歩は、意思表示の難しい患者のわずかな変化も見逃さず、そこでの日々が最善であるよう努める。非常勤で一般病棟からやってきた医師・広野誠二も戸惑いながら、辺見と共に患者や、その家族の事情に巻き込まれ、関わっていく。ただ苦痛を取り除くだけでなく、その人らしい“限りある生のかたち”を求めて日々奮闘。そして、訪れた最期から、その人なりに“生き切った命”を見届ける証人となる。患者やその家族、そして彼らと関わる医師や看護師の、葛藤や怒りや悲しみ、小さな喜び、笑顔や素顔の先にあるドラマを通して、“死を迎える”ことと“生きる”ことの意味を問いかける。

 看護師・辺見歩を岸井、医師・広野誠二を松山ケンイチが演じる。

 「みさき総合病院」療養病棟医療チームの面々として、内田慈、仙道敦子、長村航希、円井わん、山本裕子、国広富之が出演。辺見の家族として、麻生祐未と小野花梨が参加。さらに、劇中に登場する患者とその家族たちとして、古田新太、きたろう、丘みつ子、松金よね子、白川和子、小林勝也、根岸季衣、木村祐一、大後寿々花、鷲尾真知子、田村泰二郎、筒井真理子、樫山文枝、木野花、高橋惠子、泉ピン子が登場する。

 公開されたメインビジュアルには、「新しい一日が、ここにもある」のコピーとともに、病室で準備をする辺見の姿が切り取られている。

コメント

岸井ゆきの(辺見歩役)

台本で読んでいるときと、実際に患者さんを目の前に演じるのと、感じ方が違うシーンが多くあると感じています。それは自分でもこの患者さんに対してこんなふうに思っていたのか、と思うこともあったし、相手を見ていて、予想以上に胸が痛くなることもありました。
辺見は、看護師という職業上感情が平坦に見えるときもあると思いますが、色んな患者さんや看護師、先生がいる中で、みんなを分かろうとしているというか、何かを否定せず、他人を受け止めようとしていると思います。

昨日まで笑っていた人が次の日には亡くなっている。病棟では亡くなってからの最期のケアまで担当します。それが仕事だしそこを描くことがこのドラマの重要な部分だと思います。入院したら退院していく人がほとんどいないこの病棟で、最期まで生きること、今を生きていることを感じてもらえたらと思います。

松山ケンイチ(広野誠二役)

このドラマでは色々な事情を抱える患者さんだけでなく、向き合う看護師側の悩みや抱えている問題なども描かれています。
何も問題を抱えていない人はおそらくいないと思います。
この作品をきっかけに家族や友人とコミュニケーションを取ることで、少しでも生きづらさみたいなものが解消される可能性があるのではないかなと思います。

■放送情報
土曜ドラマ『お別れホスピタル』
NHK総合にて、2月3日(土)スタート 毎週土曜22:00〜22:49放送【全4話】
出演:岸井ゆきの、松山ケンイチほか
原作:沖田×華
脚本:安達奈緒子
音楽:清水靖晃
制作統括:松川博敬、小松昌代
演出:柴田岳志、笠浦友愛
写真提供=NHK

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