ブリー・ラーソン、キャプテン・マーベル役のせいで他のアクション映画に影響が?

 11月10日に日米同時公開されるマーベル・スタジオの新作映画『マーベルズ』で主演を務めるブリー・ラーソンのコメントが到着した。

 本作は、アベンジャーズで無類の強さを誇るヒーロー、キャプテン・マーベルの新たな物語。主人公は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でサノスを相手に規格外のパワーで圧倒的な活動を見せつけたアベンジャーズ無類の強さを誇る、キャプテン・マーベル(キャロル・ダンヴァース)。そんな彼女と、アベンジャーズオタクの高校生ヒーロー、ミズ・マーベル(カマラ・カーン)、シールドの元司令官でもあったニック・フューリーが監督する宇宙ステーションS.A.B.E.R.に所属する敏腕エージェント、モニカ・ランボーがチームを結成する。

 MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の全作品のプロデューサーを務めるケヴィン・ファイギが「これまで登場してきたキャラクターの中で最もパワフルなキャラクターのひとりだよ」と熱弁するキャプテン・マーベル。“規格外のパワー”と“不屈の心”を持ち、地球のみならず宇宙を保護してきた“アベンジャーズ最強ヒーロー”だ。

 主演のラーソンはそんなキャプテン・マーベルの感覚が身に付き過ぎて他のアクション映 画に支障をきたしたそうで、アクションシーンの撮影で殴った相手が遠くまで吹き飛ばないことに違和感を抱いたのだという。「私がやったことのある戦闘シーンは、キャロル(キャプテン・マーベル)として極限の力を発揮するものばかりで、パンチをしたら相手が吹っ飛んでいくのは当たり前だった。だから、他の作品では現実的なアクションになるように再調整する必要があった。普通の人たちは殴ったらただ倒れて、宇宙まで飛んでいくことはない。変な感じがした(笑)」と告白。キャプテン・マ ーベルになりきりすぎて、“最強”の振る舞いが当たり前になってしまった様子だ。本作では、そんな“最強”のキャプテン・マーベルさえも苦戦する謎の敵ダー・ベンが襲来。様々な惑星を守ってきた“ヒーロー”のキャプテン・マーベルを“破壊者”と呼ぶほどに憎み、地球を含む彼女が守ってきた惑星すべてを滅亡させようという壮大で恐ろしい計画を目論む。果たして彼女はどう挑むのか。

 キャプテン・マーベルが“最強”なのは、その圧倒的なパワーだけでない。『キャプテン・マーベル』で描かれたように、正体すら不明の敵に狙われ、孤独や不安に打ちのめされても、何度も立ち上がる不屈の精神力も理由のひとつ。ラーソンは、そんな最強ヒーローを長きにわたり演じてきたことで、まるでキャプテン・マーベルのような強いメンタルも身に付いたという。「この役はとても負荷がかかることだった。でも決してあきらめず、すべてを現場で出し切った」と語る。そして、「思っていたよりもさらに、心身両面において自分は強くなった」と断言し、それはまさにキャプテン・マーベルがヒーローとして覚醒していく姿と重なる。『キャプテン・マーベル』の監督を務めたアンナ・ボーデンは、「ブリーは素晴らしい才能を持っている。この作品に関わる全てのことに対して献身的にこなしていて、撮影を通してすごくたくましい人になっていった。特に表現力やメンタルの強さがね。そんな彼女は見ていてとても頼もしい!」とラーソンの成長を称賛している。

 『マーベルズ』では、過去最大級の危機が迫る中、キャプテン・マーベルと、アベンジャーズオタクの高校生ヒーロー、ミズ・マーベル、そしてキャプテン・マーベルを家族のように慕う敏腕エージェント、モニカ・ランボーの3人が入れ替わる謎の現象が発生。これまでひとりで戦ってきたキャプテン・マーベルは彼女らとチームを結成し、新たな強さに目覚めていく。これまで一人で活動している時間が長く、アベンジャーズの面々から、度々チームプレーができていないことにやんわりと苦言を呈されていたキャプテン・マーベルは、チームワーク抜群のチームを結成できるのか。

■公開情報
『マーベルズ』
11月10日(金)全国公開
出演:ブリー・ラーソン、イマン・ヴェラーニ、テヨナ・パリス、サミュエル・L・ジャクソン、パク・ソジュンほか
監督:ニア・ダコスタ
製作:ケヴィン・ファイギ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©Marvel Studios 2023

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