水川あさみ、『唄う六人の女』の演技は「不思議な感覚でした」 竹野内豊にツッコミも

 ここで、山田孝之からのビデオメッセージが到着。「今回の『唄う六人の女』という映画は、忙しく現代で生きている中で忘れてしまったり、意識がいかなくなってしまった部分に気づかされる映画だと思っています。自然との共存だったり、我々が仕事して、ご飯を食べて、寝て、生きるということよりもさらに根本的なことというか。でっかい地球の中で一つの生命体として生きる上で、『もっと何か感じたり、意識を近くに置いておかないといけない』ということに気付かされる映画だと僕は思っています」と映画に込められたメッセージについて述べた。

ビデオメッセージで登場した山田孝之

 続けて、「京都の原生林と奈良の自然があり、そこに石橋監督の映像的なエフェクトと40曲にわたる劇伴があります。観ていて飽きない、美しい作品であり、強さと儚さを兼ね備えています」と作品の演出について触れる一幕も。つい“六人の女たち”のインパクトも相まってミステリアスなストーリーに目が入ってしまいがちだが、日本の大自然の洗練された世界観も本作の大きな見どころだろう。

(左から)水川あさみ、竹野内豊、アオイヤマダ

 最後に登壇者を代表して竹野内が、「活字だけだとどういう映画になるのかなと思っていたのですが、本作は人間社会だけじゃなく生命に目を向けている作品です。生物としての人間の姿をさまざまな視点で監督が映し出されていると思っています。六人の女が住む日本の森の儚い美しさや、彼女たちがそこに存在する意味を通して、石橋監督が皆さんに伝えたかったことを少しでも感じていただければと思います」と締めた。

■公開情報
『唄う六人の女』
10月27日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー
出演:竹野内豊、山田孝之、水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、萩原みのり、桃果、武田玲奈、大西信満、植木祥平、下京慶子、鈴木聖奈、津田寛治、白川和子、竹中直人
監督・脚本・編集:石橋義正
脚本:大谷洋介
音楽:加藤賢二、坂本秀一 
主題歌:NAQT VANE「NIGHTINGALE」(avex trax)
制作プロダクション:クープ/コンチネンタルサーカスピクチャーズ
制作協力:and pictures
配給:ナカチカピクチャーズ/パルコ 
©2023「唄う六人の女」製作委員会

関連記事