小松菜奈×松田龍平W主演『わたくしどもは。』2024年公開決定 特報映像&ポスターも
小松菜奈と松田龍平がW主演を務める映画『わたくしどもは。』が2024年に劇場公開されることが決定し、あわせて特報映像とティザーポスターが公開された。
本作は、ヴェネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト、「Biennale College Cinema 2018-2019」において、インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選ばれた 企画を映画化したもの。監督と脚本を務めた短編『終点、お化け煙突まえ。』(2013年)で、第18回釜山国際映画祭の短編コンペ部門出品、第8回JOGJANETPAC Asian Film Festival短編部門でグランプリを受賞した富名哲也が監督を務め、佐渡島を舞台に、記憶を失った2人の謎めいた過去と運命が描かれる。
舞台は、佐渡島の金山跡地。倒れている女(小松菜奈)が目覚める。その女には過去の記憶がなかった。女は、清掃員の女性・キイに助けられ、家に運ばれる。そこにはアカとクロという名の女の子も暮らしていた。名前を思い出せない女は、ミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。そして、ミドリはそこで警備員の男(松田龍平)と出会う。 その男もまた名前と過去の記憶がないという。そんなミドリと男は互いに惹かれ合っていく……。
小松と松田がW主演を務め、記憶をなくした男女の役をそれぞれ演じる。
公開された特報映像は、小松演じるミドリが、松田演じる警備員の男に「生まれ変わったら今度こそ一緒になろうね」と伝える場面から始まる。また、2人がバイクに乗っている姿も確認できる。
ティザーポスターでは、真っ黒な服に身を包んだ小松と松田の姿が切り取られている。
なお本作は、企画から5年の月日を経て、10月23日より開催される第36回東京国際映画祭コンペティション部門に出品。同映画祭でワールドプレミアを迎える。
佐渡島を訪れ、金山跡地の片隅に佇む墓地、“無宿人の墓”の存在から本作の着想を得たという富名監督は、「この社会に記録上存在していない、無宿人と無国籍者は、亡くなってもその存在は永遠に認められることがないまま、その魂は“彷徨える魂”としてこの世を漂っている。忘れ去られないためにもこれをテーマに映画を作りたかった」とコメント。続けて、「この映画の物語を支えるプロットとし、佐渡金山を象徴する二つに割れた山、道遊の割戸と呼ばれる金山が大切な役割を担っている。じっと眺めていると、その割れた裂け目はあの世とこの世を繋ぐ出入口に思えたことが映画の強いインスピレーションになった」と作品に対する思いを語った。
富名哲也(監督・脚本)コメント
『わたくしどもは。』は、叶わぬ恋をした悲運の男女のその後を描いています。二人は“彷徨える魂”として、生きているのか死んでいるのかわからないままこの世を漂い続けているのです。そんな現実離れした物語の難しい人物像を、主演の二人である小松菜奈さんと松田龍平さんが圧倒的な存在感でこの映画に説得性をもたらしてくれました。おふたり無くしては作品は完成し得ませんでした。私のプロデューサーでもある妻と製作した本映画の独特で不思議な世界観を、劇場で多くの人に体感して頂けたらと思っています。
■公開情報
『わたくしどもは。』
2024年ロードショー
出演:小松菜奈、松田龍平
監督・脚本:富名哲也
プロデュサー:畠中美奈
配給:テツヤトミナフィルム
配給協力:ハピネットファントム・スタジオ
©️TETSUYA to MINA film
公式サイト:https://watakushidomowa.com