田山涼成、『どうする家康』で金地院崇伝に 「僕だけ古い芝居になってしまうかも?」

 毎週日曜日に放送中のNHK大河ドラマ『どうする家康』に田山涼成が出演することが決定した。

 本作は、ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語。誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く。主人公・家康を松本潤、脚本を『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの古沢良太が担当する。

 田山が演じるのは、幕府政治の裏側で暗躍するフィクサー・臨済宗の高僧の金地院崇伝。西笑承兌の推薦により、徳川幕府の政治顧問となり、外交や寺社行政を担当、武家諸法度などの起草を手掛ける。方広寺鐘銘事件や家康を神格化する上でも大きな発言力を持つ。

田山涼成(金地院崇伝役)コメント

演じる人物の印象

金地院崇伝という名前を、これまで僕は聞いたことがなかったのですが、崇伝は自分が家康の信頼を得ていることは重々承知していて、大きな権力を持つ家康の知恵袋なんだという自負もある男だと感じています。まあ、そう勘違いしているだけかもしれませんけれど(笑)、誰に対してもハッキリものを言うような、そういう第一印象を持ちました。家康の政治顧問で、今で言う高級官僚、キャリアのような人間だと聞いているので、舞台のように強い発声で、声をガッと前に出すような演じ方がいいのかなと思っています。それが崇伝の自信の表現にもなればなと。最近の映像作品で主流のお芝居とはちょっと違うので、「僕だけ古い芝居になってしまうかも?」という不安もあるんですけれど、そういう芝居は僕の中で、ある種「大河ドラマらしさ」にも通じるように感じています。あと、僕は顔立ちが柔らかめなので、わりと“良い人”の役をいただくことが多いのですが、今回、悪役とは言いませんが“フィクサー”とのことで、そこも楽しみですね。自分の顔に負けないように、“フィクサー”を強く演じたいと思っております。

25年ぶりの大河ドラマ出演について

わたくし、三英傑が出た愛知の出身ですので、子供のころから信長、秀吉、家康に親しんできました。ですから「どうする家康」の制作が発表されたとき、「これはもしかしたらオファーが来るかも!?」と期待していたのですが、特にお話もなく(笑)。それが、最終盤にお話をいただけて、非常にうれしく思います。もちろん、崇伝は愛知の生まれではないのですが、役柄がどうこうというのとは別に、自分の中で培われた土地柄のようなものが、この大河と引き合わせてくれたのかなと感じています。

松本潤さんとの共演について

もともと松本さんとは、『ごくせん』というドラマで、彼が生徒役、僕が校長先生で初めて共演しました。そのあと、映画『ピカンチ』では親子役もやっています。どう考えても、松本さんが僕の子どもとしては生まれて来ないだろうと思うんですが(笑)。そんなふうに若手の頃から見てきた松本さんと、今回はまた時代劇、大河ドラマという新しい場所で共演できることがうれしいですね。『どうする家康』の中でも、第1回のころ「どうすればええんじゃー」と叫んでいた姿から、最近の放送で見る家康は別人のように変わりました。松本さん自身が、役者として大きく変化しているのが伝わってきていますので、とにかくご一緒するのが楽しみです。

■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアム、BS4Kにて、毎週日曜18:00~放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明
演出統括:加藤拓
音楽:稲本響
写真提供=NHK

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