松下洸平、『いちばんすきな花』村瀬健×生方美久の世界観をどう体現する?
2023年10月スタートの木曜劇場『いちばんすきな花』(フジテレビ系)で、松下洸平がドラマの新しい形“クアトロ主演”の1人となることがわかった。本作は、フジテレビのヒット作『silent』のプロデューサーである村瀬健と脚本家の生方美久が再タッグを組み、“男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに、くすっと笑ってふわっと泣ける新しいスタイルのドラマを描く。
とりわけ注目したいのが、やはり“クアトロ主演”の部分。本作の主演を4人の俳優が務め、違う人生を歩んできた男女が紡ぐ“友情”と“恋愛”と、そのどちらともいえない“感情”にフォーカスを当てる。既に多部未華子がその1人であると発表されていたが、今回2人目の主演俳優が松下であることが明かされた。役どころは、出版社で働く会社員の男。春木椿(はるき・つばき)という美しい名前を持つが、どうやら花屋を営む自分の家族に対し複雑な感情もあるようだ。松下はこれが地上波連続ドラマ初主演となることからも、本作での姿に注目が集まる。
松下洸平、地上波連ドラ初主演 10月期フジ木曜劇場『いちばんすきな花』で主人公の1人に
4人の俳優が主演を務める10月期のフジテレビ木曜劇場『いちばんすきな花』の主演の1人を松下洸平が務めることが発表された。 本…
飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍し続ける松下のキャリアで、すでにNHK連続テレビ小説『スカーレット』や『最愛』(TBS系)での輝きと存在感は語り尽くされたことだろう。誠実さが光る芝居やヒロインを捉えるまっすぐな瞳が視聴者の心を釘付けにしてきた松下だが、昨今はより一層芝居の幅を広げている。
2022年10月期の日曜劇場『アトムの童』(TBS系)では主人公の安積那由他(山﨑賢人)と共にゲーム開発をする菅生隼人を演じた。このとき松下は、山崎賢人との熱い芝居の応戦を見せる。尊すぎる友情、そして心と心のぶつかり合いを通して視聴者が「ゲーム開発」の世界にどっぷりと浸かっていけるよう誘(いざな)ってくれたのだ。どこか繊細さを携え、その一方で心のうちには燃え続けるゲームへの熱を隠し持つ隼人の心情は、松下が演ずることでより鮮明に伝わってきた。
松下洸平、名実ともに国民的俳優の仲間入り 『アトムの童』で見せた新たな一面
放送されるごとに視聴者を一喜一憂させるような怒涛の展開が続く『アトムの童』(TBS系)において、その重要な一翼を担っている松下洸…
さらに、この4月期の『合理的にあり得ない 〜探偵・上水流涼子の解明〜』(カンテレ・フジテレビ系)では上水流涼子(天海祐希)の相棒にしてIQ140の天才である貴山伸彦役を演じた。女性が苦手な天才肌、不器用で癒しはネコという少々とっつきにくそうなキャラクターだが、ここでも松下の、人物の軸を捉えて愛嬌を最大限に引き出すセンスが開花。嫌味な天才にならず、ほどよく涼子に振り回されながら事件解決に奔走するチャーミングな姿を披露した。加えて、ヘビメタスタイルからおかっぱ&めがね姿まで様々な変装で登場するサプライズで視聴者の心を鷲掴みに。松下にできない役などないと証明するかのごとく、どれもこれもしっくりきていたことに新鮮な驚きがあった。