ミア・ワシコウスカが母に寄り添う 『ブルーバック あの海を見ていた』12月公開へ

 ミア・ワシコウスカ主演街『Blueback(原題)』が、『ブルーバック あの海を見ていた』の邦題で12月29日に公開されることが決定した。

 本作は、ターコイズブルーの海に育まれた母と娘の絆の物語を、環境保護のメッセージをこめて紡ぎ上げたヒューマンドラマ。ブッカー賞に2度ノミネートされた作家ティム・ウィントンのベストセラー小説が原作となっている。

  若き海洋生物学者のアビー・ジャクソンが、母親ドラが脳卒中で倒れたとの知らせを受け、故郷である西オーストラリアの海辺の町ロングボート・ベイに帰ってくる。その後ドラは退院して、海を一望できる高台の自宅に戻るが、言葉をまったく発しなくなっていた。そんなドラを世話するため、しばらく実家にとどまることにしたアビーの脳裏には、いつも母と一緒だった少女時代の記憶が蘇る。 

 監督を務めたのは、『渇きと偽り』のロバート・コノリー。コノリー監督は1997年に出版された原作小説に魅了され、長らく映画化を熱望していたという。原作は2007年に日本でも翻訳されており、第54回(2008年度)青少年読書感想文全国コンクール小学校高学年の部の課題図書にも選出された。

 主演を務めるのは、『アリス・イン・ワンダーランド』『キッズ・オールライト』ワシコウスカ。母との絆や自然との結びつきを心の支えに、よりよき未来をたぐり寄せようとするアビーを演じた。『メリンダとメリンダ』『サイレント・ヒル』のラダ・ミッチェルが母ドラを演じ、コノリー監督の前作『渇きと偽り』で主演・プロデューサーを務めたエリック・バナが、母子と心を通わせる漁師マッカ役で登場する。

 あわせて公開された日本版ポスタービジュアルは、故郷を離れ海洋生物学者となった主人公アビー(ミア・ワシコウスカ)が柔らかな表情で佇む姿がメインに据えられ、「母の手を握った。ほろ苦い記憶と、宝物だった日々が深く 深く 沁みわたっていく。」というキャッチコピーが添えられている。果たして、彼女たちは海を眺めて何を想うのか、アビーが忘れかけていた大切なもの、母娘が紡いできたものとは何か。

■公開情報
『ブルーバック あの海を見ていた』
12月29日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
監督・脚本:ロバート・コノリー
原作・脚本協力:ティム・ウィントン『ブルーバック』(小竹由美子訳/さ・え・ら書房刊)
出演:ミア・ワシコウスカ、ラダ・ミッチェル、イルサ・フォグ、アリエル・ドノヒュー、リズ・アレクサンダー、エリック・バナ
提供:キングレコード
配給:エスパース・サロウ
後援:オーストラリア大使館
2022年/オーストラリア/英語/スコープ/カラー/5.1ch /102 分/G/原題:Blueback/日本語字幕:横井和子
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