桐谷美玲が語る、子育てと仕事の両立 「子供にカッコいいママだなって思ってもらいたい」

 桐谷美玲が、2017年公開の『リベンジgirl』以来、約5年半ぶりに映画に参加。現在公開中の映画『それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント』で、いつも明るく元気いっぱいなロボットの女の子ロボリィの声を担当している。2020年に第一子を出産し、現在は育児とのバランスを考えながら仕事をしているという桐谷にとって、久しぶりの演技の仕事に『アンパンマン』を選んだのには大きな理由があったようだ。そんな彼女に、2度目の挑戦となったアニメの声優の仕事で苦労したことや、育児と仕事の両立、今後の俳優業について話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

桐谷美玲、子育てと仕事の両立を語る ゲスト声優として参加した『アンパンマン』への思いも【インタビュー】

子育てをする上で助けてもらっている『アンパンマン』

ーーアニメの声優は『名探偵コナン 11人目のストライカー』(2012年)以来、約11年ぶりになりますね。

桐谷美玲(以下、桐谷):声のお仕事って本当に難しくて。声だけで表現するのって、自分が思っているより何倍もオーバーにやらないと伝わらないんだなということを今回も実感しました。特にロボリィちゃんは天真爛漫で無邪気な、すごく元気いっぱいな女の子で、私とは正反対だったので、かなり気合を入れて、テンション10倍くらい上げて演じました。

ーーそうなんですね。イメージ的にはそこまで正反対には思えませんでした。

桐谷:私はそんなにテンションが上がったり下がったりすることなく、いつもフラットで淡々とした感じで喋ることが多いので。ロボリィちゃんの「あはは」っていう爆発的な音を出すのは、結構難しかったです。

ーーしかもロボリィは人間ではないキャラクターですもんね。

桐谷:そうなんですよ。人間じゃないキャラクターを演じるのも初めてでした。ロボリィはロボットなので、知らないことがたくさんあるんですよね。私たちにとっては当たり前なことも、ロボリィにとっては初めてのことなので、「あっけらかんとした感じでセリフを言ってください」と指示をいただく場面もあったりして、そこはちょっと工夫したところでもありました。

ーー事前に桐谷さんが声優をしていると聞いていなければわからないくらい、普段の声と違って驚きました。

桐谷:本当ですか? ただ、プロの声優さんみたいに声を作ることはできないので、自分がイメージするロボリィの声を家で練習しながら録音して聴いてみたりはしました。声のお仕事の経験自体は過去にもありましたが、かなり昔だったので、今回は完全にイチから教えていただきながら挑みました。

ーー“お芝居”自体もかなり久しぶりですよね。それは『アンパンマン』だったから、というのも大きかったんですか?

桐谷:かなり大きかったです。やっぱり子育てをする上で、『アンパンマン』には本当に助けてもらっているので。その『アンパンマン』の世界に入ることができる喜びと、息子にも喜んでもらいたいなという思いがあって、すぐに「やらせてください」と返事をしました。

ーー迷うこともなく即答だったんですか?

桐谷:即答でしたね。ただ、劇中で歌があるっていうのを聞いて……。歌に対してはすごく苦手意識があるので、そこだけはちょっと「どうしよう……」とは思ったんですけど、でもそれがあったとしても、この『アンパンマン』の仕事はやりたいなと思いました。

ーー桐谷さんご自身も『アンパンマン』には思い入れがあったんでしょうか。

桐谷:私が小さいときから『アンパンマン』は当たり前のように存在していて、私自身も幼稚園のお遊戯会で歌った記憶もあります。『アンパンマン』のいろんなグッズが家にあったのも覚えていますね。自分自身もそうですし、いま息子も本当にどハマり中なので、おもちゃもたくさんありますし、アニメを一緒に観たりして日々過ごしています。

ーーそんな家族で親しみのある作品ということですが、完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

桐谷:すごく不思議な感じでした。自分のお芝居に関して「大丈夫なのかな?」って思いながら観たので。ドキドキでしたけど、本当にストーリーがすごく素敵で、あったかい気持ちになるお話なので、たくさんの方に観てもらいたいなと思いました。

ーー息子さんはまだご覧になっていないんですよね。

桐谷:まだ観てないです。映画館デビューしようと思っているので、一緒に観に行きます。まだ私がロボリィの声をやっているところまではわからないと思うので、いつかわかるようになったときに、「すごいだろ」って言ってみようと思います(笑)。

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