『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』本編映像 D・クローネンバーグからのコメントも

 8月18日に公開されるデヴィッド・クローネンバーグ監督最新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』の本編映像が公開された。

 第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作は、『クラッシュ』『イグジステンズ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』などを手がけたきたクローネンバーグ監督によるSF映画。「人類の進化についての黙想」をテーマに、製作に20年以上が費やされた。

 主演を務めたのは、『グリーンブック』のヴィゴ・モーテンセン。自身のカラダから臓器を生み出すアーティスト・ソールを演じた。そのほか、パートナーのカプリース役で『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のレア・セドゥ、2人を監視する政府機関のティムリン役で『スペンサー ダイアナの決意』のクリステン・スチュワートが出演する。

8月18日(金)公開 『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』|本編映像|新たな臓器

 公開された本編映像では、”加速進化症候群”のアーティスト・ソール。が診察台に寝て、パートナーのカプリースの診察を受けているシーンから始まる。スコープを覗いてソールの内部を診察するカプリースは「まったく新しい臓器よ 見たことがない」と告げ、新たな臓器の誕生を喜ぶ二人の姿。そして、臓器にタトゥーを施すという新たなショーのアイディアを思いつく様子が確認できる。

 クローネンバーグ監督は本作について、「技術の進歩は、人間の身体と意志の延長であるという考えを、常に多くの映画で表現してきました。テクノロジーは非人間的で、宇宙から来た刺激的なものと考える人もいましたが、私は棍棒にしろ弓矢にしろ斧にしろ銃にしろ核兵器にしろ、常に人間の身体や手から生まれたものだと考えています。電話だって人間の声があってこその技術です。テクノロジーは人間の延長線上にあり、さらには刺激的で破壊的で創造的な私たちを映し出す鏡です。本作では進化によって試される人間のあり方についても描いています」とコメントし、本作のテーマのひとつが、人類の進化とテクノロジーの相関性であることを明かした。

■公開情報
『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』
8月18日(金)新宿バルト9ほか全国公開
監督・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、レア・セドゥ、クリステン・スチュワート
配給:クロックワークス/STAR CHANNEL MOVIES
提供:東北新社、クロックワークス
2022年/カナダ・ギリシャ/ DCP5.1ch/アメリカンビスタ/英語/108分/PG12/
原題:Crimes of the Future/字幕翻訳:岡田理枝
©2022 SPF (CRIMES) PRODUCTIONS INC. AND ARGONAUTS CRIMES PRODUCTIONS S.A.
公式サイト:cotfmovie.com
公式Twitter:@cotfmovie

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