三浦誠己、岡部たかし、仲野太賀、松岡茉優、田中麗奈、特集ドラマ『軍港の子』出演決定
8月10日にNHK総合で放送される特集ドラマ『軍港の子 ~よこすかクリーニング1946~』に、三浦誠己、岡部たかし、仲野太賀、松岡茉優、田中麗奈が出演することが発表された。
本作は、戦後の神奈川県横須賀を舞台に、戦争孤児となった子供たちが目の当たりにした“本当の戦争”を描いた人間ドラマ。自分たちの力だけで生き抜くしかない戦争孤児たちは、米兵の靴磨きやたばこ拾い、時に犯罪に手を染めていた。だが、あるきっかけで「クリーニング」の仕事に出会う。犯罪ではなく汗を流して働き、人に感謝されてお金を稼ぐ。自分たちが“生きていても良い”と思える経験によって、孤児たちは笑顔を取り戻し始める。自分たちの稼ぎで「家を借りて暮らす」というささやかな夢を抱くようになった子供たちだったが、さらに過酷な現実が彼らを待ち受けていたのだった。
脚本を、NHK連続テレビ小説『なつぞら』や、NHKドラマ『精霊の守り人』、『風の向こうへ駆け抜けろ』などを手がけてきた大森寿美男が担当する。
戦争孤児の一人・小川今日一を、NHK大河ドラマ『青天を衝け』、NHK連続テレビ小説『らんまん』などで知られる小林優仁が演じる。
三浦が演じるのは、商社勤務で海外赴任が多い誠司(髙橋來)の父・高木光太郎。岡部は横須賀にあるクリーニング店の店主で今日一を引き取る川合雄造を演じる。
仲野が演じるのは、戦場で左足を失った後に復員した元軍人・井上勝利。戦後の日本で居場所を見つけることができず、苦しみ続けている人物だ。米兵相手の娼館で働いている女性・ミサを演じるのは松岡。ミサは、親を亡くした孤児たちの身の上を案じ、今日一たちの面倒を見るようになる。
田中が演じるのは、今日一の母・小川良枝。横浜で今日一の父とともにテーラーを営んでいた。今日一の父は戦争に行ったまま戻らず、着物をモンペに仕立て直すなど細かい仕事で生計を立てる。しかし、横浜大空襲の日、避難の途中で火災に巻き込まれてしまう。
小林優仁(小川今日一役)コメント
『軍港の子』の大人の役はどなたが演じるだろうと思っていたので、出演されるキャストのみなさんのことを聞いて気持ちが燃えあがりました。
そして、撮影現場でお会いするとお芝居と存在感がリアルで「1946年の時代に生きている!」と感じられました。
寄り添ってくれる大人、容赦のない大人、狂った大人、無力な大人…それぞれのシーンは特別で、戦後の時間をともにした戦友のようだとも感じました。
視聴者のみなさんにも、自分がこの時代に生きていたらどんな生き方をしたのか。想像しながら、見てもらえたら嬉しいです。
■放送情報
特集ドラマ『軍港の子 ~よこすかクリーニング1946~』
NHK総合にて、8月10日(木)22:00〜23:13放送
出演:小林優仁、髙橋來、村山輝星、原田琥之佑、岡橋亮汰、阿久津慶人、阿部紗英(語り)、三浦誠己、岡部たかし、仲野太賀、松岡茉優、田中麗奈ほか
原作:西田彩夏
脚本:大森寿美男
音楽:渡邊崇
制作統括:桑野智宏
演出:田島彰洋
写真提供=NHK