『Dr.チョコレート』平子祐希が見せた怪しげな行動 医療チームの絆が深まったきっかけ

 たびたび口にするアニメ作品の小ネタを理解してもらえないなどで、チョコレート・カンパニーのメンバーへの不満や鬱憤を蓄積していたギルベルト(葵わかな)。そんな彼女のもとに“め組”からのコンタクトが届く。約束の場所に現れたのは沢入(福山翔太)であり、彼は『プリキュア』の話題で言葉巧みにギルベルトに取り入ろうとするのである。6月3日に放送された『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)は第7話。いまひとつチームの輪に馴染みきれていないギルベルトが“め組”の側に堕ちるのか否か。これは終盤に向けたとても重要な分かれ道といえよう。

 今回のペイシェントはECサイト「DOUZO」を運営する皆川(片桐仁)。バッド・キアリ症候群を患っている彼は、すんなりと報酬の1億円を用意すると言うのだが、多忙のために手術の日取りを自分で決めさせてほしいと野田(坂口健太郎)に申し出る。一方、野田は“め様”なる人物が警察関係者であるという手掛かりをもとに、奥泉(西野七瀬)を伴って与田(平子祐希)に接触。2年前の事件の捜査資料が紛失していたことを知らされるのだ。そんななか、唯(白山乃愛)は学校の社会科見学で「DOUZO」へ行くことになるのである。

 まず触れておくべきは、与田が“どちら側”の人間かということであろう。2年前の事件の直後に警察署に行った野田は、与田にまともに取り合ってもらえなかったことを鮮明に覚えている。そして今回、両者は久々に対面を果たすのだが、与田もまた、なぜか野田のことを覚えているのである。沢入の釈放を促した人物を訊かれ、参事官の武山(阪田マサノブ)の名前を挙げる与田は、奥泉から関与を追及されながらも頑なに否定を繰り返す。しかし2人が帰った後、与田は薮下(石川恋)のいるテーブルに移動し「言われた通りにしたぞ」と告げ、彼女の腕のタトゥーについて訊く。この流れを見る限りは与田が“め組”と無関係であると判断することもできるのだが、どうにも怪しげなキャラクターだけに正直なんとも言えないところだ。

 さて、先述のギルベルトの葛藤と併行するように描かれたのは、自分が野田に迷惑をかけてしまっているのではないかという唯の悩みである。学校帰りに睦美(香椎由宇)に会い、野田が北澤夫妻の申し出を断ったことを知り複雑な気持ちになる唯。「他人に迷惑をかけるのは罪だ」というギルベルトの考えに共感を示しつつも、終盤で野田がギルベルトにかける「迷惑をかけてもいいじゃないですか。その分誰かの迷惑を許してあげればいい」という言葉で、多少は肩の荷が下りたようにも見える。

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