『Dr.チョコレート』坂口健太郎と白山乃愛の過去が明らかに 物語の鍵を握る謎のタトゥー

 “チョコレートカンパニー”なるチームの結成と最初の大仕事が描かれた第1話で、いきなり黒幕と思しき人物が患者として登場し、さらにチームのなかにも怪しい人物がいることがわかるという急展開が待っていた『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)。4月29日に放送された第2話では、第1話で描かれなかった“Dr.チョコレート”こと唯(白山乃愛)と“Teacher”こと野田(坂口健太郎)の過去に触れていき、また新たな黒幕の存在が次々と浮かび上がる。

 次々と難しい手術の依頼をこなしていく“チョコレートカンパニー”の面々。そんなある時、野田のもとに副腎腫瘍を患った百瀬杏樹(恒松祐里)という女性から依頼の電話がくる。1億円という高額な報酬をとても払えそうにない雰囲気の彼女に疑問を抱くのだ。そんな折、2年前に唯の両親を爆発事故に見せかけて殺害した黒幕と思われていた政治家の登戸龍男が自殺したと、奥泉(西野七瀬)から聞かされる。その時の実行犯が口封じのために殺したのではないかと考える野田。実行犯の正体を知っている奥泉は、百瀬組という暴力団を訪ねる。その百瀬組の現在の組長は、Dr.チョコレートに手術の依頼をした杏樹だった。

 2年前の爆発事故の直後に野田の右腕を切断する。それが唯が初めて行なった手術だ。警察署に駆け込んでも真面目に取り合ってもらえず、かつ誰かに狙われていることを察知した2人は、元の生活に戻れない覚悟をもってシンガポールへと渡った。学校へ通えなくなる代わりに、野田が唯の先生になるという約束を交わす。“Teacher”という呼び名はここから来たのであろう。

 唯の父で天才心臓外科医だった光一(山本耕史)の愛弟子だった野田。しかし今回の劇中、かつて野田の父が主治医であった光一に手術されないまま亡くなっていたことが明らかになる。奥泉からそのことについて訊かれた野田は、自分が過去に人を殺したことがあるとも話す。爆発事故の手掛かりを得るかわりに“ギブアンドテイク”で奥泉に情報を渡す野田。この2人のやり取りは、物語の根幹を担う出来事へとつながる重要な手掛かりにあふれており、今後のエピソードでも特に注目しておく必要があると考えられる。

 杏樹の手術の場に、銃を持って乗り込んできた沢入(福山翔太)という男が、2年前の事件の実行犯。それは唯による面通しではっきりとなる。しかし警察に捕らえられた沢入は、“上の判断”ですぐに釈放されたという。さらに奥泉が接触する刑事たちの1人、薮下(石川恋)にも沢入と同じタトゥーが入っており、2年前に警察署にやってきた唯を襲った人物として描かれる。そして同じタトゥーが入っていることが前回明らかになった出川(古川雄大)は、自ら野田にそのタトゥーを見せる。組織的な何かなのかはまだ釈然としないが、公式サイトの相関図に加えられた沢入のところには「め組」という記述が。このタトゥーの謎が、まずはひとつの大きなカギとなりそうだ。

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