小芝風花は“週末ヒロイン”? 1週間の疲れを吹き飛ばす『波よ聞いてくれ』への期待

 小芝は2019年1月期のNHKドラマ10『トクサツガガガ』で連続ドラマ初主演。特撮オタクであることをひた隠しにする主人公の葛藤を切なくもコミカルに表現し、一躍存在感を高めた。

『トクサツガガガ』小芝風花が“ガチ”の特撮オタクを好演! 必死ながらも空回りする姿が愛らしい

NHKで現在放送中のドラマ10『トクサツガガガ』で、特撮ドラマ好きの主人公・仲村叶を演じている女優・小芝風花。2012年にドラマ…

 同年7月期には、土曜ナイトドラマ『べしゃり暮らし』(テレビ朝日系)で漫才師のヒロイン・鳥谷静代に扮して、劇中で漫才も披露。2020年にはコメディ要素満載のサスペンス『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)、社会派ラブコメディ『書類を男にしただけで』(TBS系)に出演し、コメディエンヌの道を邁進していく。

 その地位は、民放初連続ドラマ初主演のホラーコメディ『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)で確固たるものとなる。本作で小芝は、気弱で空気を読むことだけが取り柄だった目黒澪が、ルームシェアしている妖怪たちに感化されて、たくましく成長していく姿を熱演。けなげで、ちょっととぼけた役柄は多くの人に愛された。

あの妖怪たちが手元に! 老若男女を惹きつける『妖怪シェアハウス』シリーズの魅力を解説

小芝風花が、人に騙されやすい不幸呼び寄せ体質だけど、その純真さゆえに妖怪たちに助けられて進んでいくヒロイン・澪を演じて好評を博し…

 本作は土曜ナイトドラマ枠で最高視聴率を記録し、ギャラクシー賞(月間賞)を受賞。続編の『妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-』、映画『妖怪シェアハウスー白馬の王子様じゃないん怪ー』もヒット。小芝の演技だけでなく、作品自体も高く評価された。

 ところで、こうして小芝の出演作を並べてみると、火曜に放送されていた『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)を除き、ほとんどの作品の放送はほぼ週末に集中しているのに気がつく。

小芝風花の魅力は永遠に尽きることがない 『城塚翡翠』シリーズでも際立つ多彩な演技

衝撃、驚愕、圧倒、感心……頭に浮かんだ言葉を並べてみたが、この感情はどれにも当てはまって、どれにも当てはまらない。  我々は『…

 このほかにも、『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(テレビ朝日系)は土曜日、『霊媒探偵・城塚翡翠』(日本テレビ系)『invert 城塚翡翠 倒叙集』(日本テレビ系)は日曜日放送。愛くるしい笑顔で、明るく一生懸命困難に立ち向かう。どんな役を演じてもポジティブな「読後感」を与える小芝の演技が、1週間の疲れを癒してくれるからかもしれない。

 今クールの『波よ聞いてくれ』は金曜日放送。やけ酒を飲んでは見ず知らずの男に愚痴をさく裂させるミナレは、1週間がんばって働き、週末に気分を晴らしたいと考えている視聴者の気持ちを代弁してくれる新たなヒロインになるかもしれない。

参照

※ https://realsound.jp/movie/2023/02/post-1263096.html

■放送情報
『波よ聞いてくれ』
テレビ朝日系にて、4月21日(金)スタート 毎週金曜23:15〜0:15放送
出演:小芝風花、片寄涼太、原菜乃華、中村ゆりか、平野綾、西村瑞樹(バイきんぐ)、井頭愛海、中川知香、小市慢太郎、北村一輝ほか
原作:沙村広明『波よ聞いてくれ』(講談社『月刊アフタヌーン』連載)
脚本:古家和尚
演出:住田崇、片山修、植田尚
音楽:林ゆうき、山城ショウゴ
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:高崎壮太(テレビ朝日)、神通勉(MMJ)
制作:テレビ朝日、MMJ
©テレビ朝日

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