『連続ドラマW フェンス』サントラ配信決定 邦子、Leofeelら地元沖縄出身アーティスト集結

 松岡茉優と宮本エリアナがW主演を務める『連続ドラマW フェンス』の劇伴音楽を収録した『FENCE Original Soundtrack Vol.1/Vol.2』が、4月に2作同時配信リリースされることが決定した。

 『連続ドラマW フェンス』は、復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、女性バディが性的暴行事件の真相を追うクライムサスペンス。ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)、『フェイクニュース』(NHK総合)、映画『罪の声』など、社会派エンターテインメント作品を数多く手がける脚本家・野木亜紀子が、沖縄の現在を描く。

 本作の劇伴音楽チームには、映画『竜とそばかすの姫』で2022年日本アカデミー賞、最優秀音楽賞を受賞した岩崎太整が参加。岩崎の発案で沖縄の若手音楽家たちに劇伴音楽を依頼することになり、Awichもチーム選びに参加。沖縄の島唄を幅広く現代に表現し続けるアーティスト・邦子、ドラマの舞台となるコザを拠点にダブエンジニア兼DJとして活躍するHARIKUYAMAKU、沖縄出身の新鋭のピアニスト・諸見里修、沖縄在住の期待のラッパーでトラックメーカーのLeofeelが集結した。今回のアルバムはVol.1、2含め総曲数38曲となる。

コメント

邦子

琉球アイデンティティを軸に、琉歌をつくりつらねてビートにのせてみたり、ウチナーグチと日本語、英語を織り交ぜてみたり。沖縄とアメリカで一緒に音を紡いでみたり。
時代のながれ、亜熱帯琉球の湿度、匂い、鼓動を音で表現しました。
豊かな心をもつ琉球沖縄。
”フェンス”を通して感じていただけたら嬉しいです。

HARIKUYAMAKU

沖縄に居て感じる、沖縄ならではの複雑な問題があって、あまりにもそれが当たり前になってるから、皆それぞれを尊重するためには、口に出さなかったり、刺激しないようにしながら、うまいこと関わっている。居ないと感じれないし、離れないと気付かない複雑な空気感をドラマFENCEはある意味現実以上にリアルに表現していると思います。台本を読んで私はそう思いました。内地の人、観光客がイメージする明るい沖縄、の裏側。生活する私らにとってはこれがまさに沖縄なんです。
劇伴を製作するにあたっては、そのリアルな沖縄を表現するため、意識的にノイズを多用していきました。
純粋な三線の音色だけではなく、必ず背後にはノイズがある。美しい自然だけではなく、戦闘機が飛び交って、色んな利権や抗えない圧倒的な何かが佇んでいるのが沖縄です。どっちか、じゃなくて同居している。劇伴でもそれを感じてもらえればと思います。

諸見里修

初めに台本を読んだとき、沖縄の人物や空気の描かれ方がかなり精細なことにとても驚きました。
自分たちと違う人との間に無意識に垣根を作る心理は、外国人やハーフ、内地の人など、いろいろな人がいる沖縄という地で特に現れやすいというだけで、地に限らず誰もが持っているものだと思います。無意識に設けているフェンスを意識的に省みることができれば、あらゆる対立は穏やかになっていくのではないかと考えています。このドラマはそのきっかけを与えているように感じました。
地元の方々と関わりながらお仕事をできる機会は大変嬉しく、故郷のことを考えながら制作する日々はとても充実していました。ドラマと共に音楽も楽しんでいただけたら幸いです。

Leofeel

琉球音階、hiphopや色々なテイストをごちゃ混ぜした琉球スタイル。ぜひ注目してお聞きください。

■リリース情報
『FENCE Original Soundtrack Vol.1/Vol.2』
ダウンロード販売、ストリーミングまたは再生期限付きダウンロード
配信予定日:2023年4月(※日付未定)
配信ストア:iTunes Store、Apple Music、Amazon、Spotify、YouTube Music、LINE MUSIC、TikTok等

■放送・配信情報
『連続ドラマW フェンス』(全5話)
WOWOWプライム、WOWOWオンデマンドにて、毎週日曜22:00〜放送・配信
出演:松岡茉優、宮本エリアナ、青木崇高、與那城奨(JO1)、比嘉奈菜子、佐久本宝、ド・ランクザン望、松田るか、ニッキー、新垣結衣(特別出演)、Reina、ダンテ・カーヴァー、志ぃさー、吉田妙子、光石研ほか
脚本:野木亜紀子
監督:松本佳奈
音楽プロデューサー:岩崎太整
プロデューサー:高江洲義貴、北野拓
製作:WOWOW、NHKエンタープライズ
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/fence/

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