アレックス・デ・ラ・イグレシアの新作ホラー 『ベネシアフレニア』予告編&場面写真公開
4月21日に公開されるアレックス・デ・ラ・イグレシア監督作『べネシアフレニア』の予告編と場面写真が公開された。
バイオレンスアクションスリラー『気狂いピエロの決闘』で第67回ヴェネチア国際映画祭監督賞・脚本賞を受賞したイグレシア監督のもとに、スパニッシュホラー『REC/レック』シリーズの撮影監督を務めたパブロ・ロッソや、ゴヤ賞のノミネート常連で、『白鯨との闘い』などのハリウッド大作も手がけてきたロケ・バニョスが集結した。イタリアの“ジャーロ映画”へのオマージュを散りばめながらも、近年世界各国で社会問題化している「オーバーツーリズム」を起点に巻き起こる、狂気の連続殺人鬼との対決を描く。
結婚を間近に控えたスペイン人のイサと友人たちは、独身最後に羽目を外そうと、カーニバルで賑わうイタリア・ヴェネチアを訪れる。しかし、到着した彼女たちを待ち受けていたのは「観光客は帰れ」というプラカードを掲げた大勢の人々。近年ヴェネチアでは、観光客の増加による環境悪化が社会問題になっていたのだ。それでも気を取り直して観光を楽しもうとするイサたちが乗り込んだボートに、突然カーニバルの衣装を着た奇妙な道化師が同乗してくる。彼女たちはその不気味な雰囲気さえも楽しもうとするのだが、道化師は観光客を次々と殺害する狂気の殺人鬼だった。浮かれたイサの仲間たちは、殺人鬼の標的となり一人、また一人と姿を消していく……。
公開された予告編は、謎の男による観光客への恨みと殺意を込めた独白と、犠牲者の悲鳴と共に始まる。画面は一転、ヴェネチアを訪れた若者たちが羽目を外す姿が映し出されるが、仮面の男から誘われたパーティへの参加を境に友人の1人が失踪、物語は不穏な様相を呈していく。仮面の男たちと対峙し、死の予感に怯えきった表情、いとも簡単に惨殺される男性や操り人形のように宙へ吊られる女性などが立て続けに映し出される。
■公開情報
『べネシアフレニア』
4月21日(金)より、新宿バルト9ほかにて全国ロードショー
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア
脚本:アレックス・デ・ラ・イグレシア、ホルヘ・ゲリカエチェバァリア
撮影:パブロ・ロッソ
音楽:ロケ・バニョス
出演:イングリッド・ガルシア・ヨンソン、カテリーナ・ムリーノ、コジモ・ファスコ、シルビア・アロンソ、ゴイセ・ブランコ、ニコラス・イロロ、アルベルト・バング、エンリコ・ロー・ヴェルソ
配給:クロックワークス
2021年/スペイン/スペイン語・イタリア語・英語/シネスコ/5.1ch/99分/原題:VENECIAFRENIA /字幕翻訳:北村広子/R15+
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