『いつかの君にもわかること』本編映像公開 ウベルト・パゾリーニ監督のコメントも

 2月17日に公開されるウベルト・パゾリーニ監督作『いつかの君にもわかること』の本編映像が公開された。

 本作は、阿部サダヲ主演で『アイ・アム まきもと』として日本でリメイクされたことでも話題になった、『おみおくりの作法』のパゾリーニ監督が、余命わずかな父親とその息子の絆を描いた人間ドラマ。

映画『いつかの君にもわかること 』本編映像

 公開されたのは、日常を切り取ったようなひとときの親子による会話シーン。感情を抑え、子供が理解できるように一生懸命に言葉を選びながら語りかける父親ジョンを演じるのは、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』や『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』、英国TVドラマ『グランチェスター牧師探偵シドニー・チェンバース』シリーズのジェームズ・ノートン。本作が映画デビューとなったダニエル・ラモントが息子マイケルを演じた。

 パゾリーニ監督は本作が持つトーンについて、「主要な登場人物はそれぞれ非常にドラマチックな状況を抱えているものの、小津安二郎、最近で言えば、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟の作品に見られるような、ストーリーに対し非常に繊細かつ“控えめ”な手法を用い、メロドラマや感情主義とは最大限距離をおくようしました。このアプローチを取ることで、様式的な華やかさから放たれた直球的な映画製作のスタイルに反映されている」と語る。また、「監督として本作品に臨む上で課題だったのが、非常に幼い子どもと撮影することと、真実味がある感動的な父子関係を演出することでした」と演出の難しさも明かした。

 あわせて、本当の親子のように寄り添い合うノートンとラモントのメイキング写真も公開された。

■公開情報
『いつかの君にもわかること』
2月17日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国順次公開
監督・脚本:ウベルト・パゾリーニ
出演:ジェームズ・ノートン、ダニエル・ラモント、アイリーン・オヒギンス
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
2020年/イタリア、ルーマニア、イギリス/英語/95分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:Nowhere Special /字幕翻訳:渡邉貴子/G
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公式サイト:https://kinofilms.jp/movies/nowhere-special/

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