井上真央×佐藤健×松山ケンイチが“初対面”で語る、互いの印象 「直感的に信頼できる」

 「井上真央×佐藤健×松山ケンイチが織りなすオリジナルラブストーリーが始まる」と聞いて、2023年1月13日が待ち遠しくて仕方ない、新金曜ドラマ『100万回 言えばよかった』(TBS系)のことだ。3人での連続ドラマでの共演は本作が初だという。名作と呼ばれる人気作品をいくつも生み出してきた実力派俳優たちが、どんな化学反応を見せてくれるのか今から非常に楽しみだ。

“ほぼ初対面”な3人が語る、お互いの印象

 クランクイン前に行われた取材会に登場した3人は「楽しみにしていた」と話しつつも、どこかまだ固い雰囲気。実は、井上と松山はスペシャルドラマ『キッズ・ウォースペシャル 〜これでファイナル! ざけんなよ〜』(TBS系)で一度共演したことがあったが、それも2003年の話とあって“ほぼ初対面“状態だと笑う。松山は改めて「19年前? ヤバ!」と時の流れに驚きつつ「まあ、それぶりなので、いろんな話も聞ききたい」とにっこり。記者から「どんな話を?」と振られると「え? ここでしゃべれないことをですよ」と茶目っ気たっぷりに答えて場を和ませた。

 さらに、佐藤との共演は全く初めてという松山は「『これはまず僕らが取材会をしたほうがいいよね』って」と話していたのだと続ける。すると佐藤も「インタビューを受けてる場合じゃないですよ!」と合いの手を入れて笑いを誘う。すると、そこに井上も「10分くらい経ちましたかね、出会って」と加わって、さらに盛り上げる。ムードメーカーな松山に、抜群の対応力で広げる佐藤、そして落ち着きがありながらもノリのいい井上、そんな3人の相性の良さを見せてくれる形となった。

 「三人とも積極的に話すタイプではないけどきっと大丈夫かな。直感的に信頼できる気がしていました」と事前に抱いていた印象を明かした井上。すると、またもや佐藤が「あんまり話すタイプじゃないんですか? 僕、わりと井上さんは場を回していくタイプかと」と会話をふくらませていく。「がんばります」と笑う井上を見ながら、今度は佐藤が「たくさん出るというよりも、絞って渾身の1発を世に放っていくスタイル……ストロングスタイルな女優さん」と抱いていた印象を語る。また、松山については「天才肌」と印象を語ると、今度は松山が照れ笑い。松山も嬉しそうに「ふたりとも好きな方だったので、楽しみにしています」と話し、徐々に打ち解けていく様子が見えた。

佐藤健が幽霊もので感じた、新たな発見

 本作は、井上と佐藤が演じる幼なじみのカップル・悠依と直木が、不可解な事件に巻き込まれるところから始まる。突然、姿を消した直木を探し続ける悠依。魂の状態でさまよい続ける直木だが、いくら悠依に話しかけても声が届かない。そんな彼の存在を唯一認識できたのが、松山扮する刑事の譲だった。譲の力を借りて、どうにか悠依とコンタクトを取ろうと奮闘する直木。「ありがとう」「さようなら」「愛している」を言えないまま別れることになった直木の思い残しは果たすことができるのか。

 そんな切ない本作の台本を読んだ井上は「 “あのとき、あの人にきちんと伝えておけば良かった” と誰もが思う経験や、大切な人の生や死も描かれているので、ラブストーリーというだけではなく、幅広い世代の方に観ていただけるドラマだなと思いました」と感想を述べた。また「佐藤さんとのラブストーリーっていうと、胸キュンもしくはドロドロな何かを想像してたんですけど(笑)」と、ちょっぴり残念そうな表情も見せる。

 対して、佐藤は幽霊役という新たなチャレンジに発見があったようだ。「(台本を読んで)胸を打たれました。大切な人に伝えたいことがあっても、直接自分の声を届けられない、守りたいんだけど幽霊だから守れない。本当は大切な人に他の男なんて近づけたくないんだけど、このなぜか幽霊が見えるイケメンに頼るしかない自分の歯がゆさ。それでも“まだあなたが好きだ”って言ってくれる悠依……。幽霊ものって深く考えたことがなかったけど、こんなにもドラマティックにする要素が詰まっているんだって発見でしたし、それをこれから形にしていくのが楽しみです」と熱いコメントを披露した。

 また、松山は自身が演じる譲に対して「自分がそういう(幽霊が見える)人間になれたらなって思うんですよ」と羨ましくて仕方ない様子。「僕、もし見えたとしたらめちゃくちゃインタビューすると思います。過去の時代の人にリアルな話が聞けるわけだから、僕らにとってホントに勉強になるし、貴重なものだと思うんですよね。例えば、大昔の平清盛の時代とかの人に『本当にこうだったんですか?』って聞けたら、時代考証のプロになれますし。あとチャップリンとも話したいし、三船(敏郎)さんとも、黒澤(明)さんとも話したいし」と、その能力をフル活用するプランが次々と飛び出す。

 すると井上も「私も譲が羨ましい」と松山に共感。なんでも小さいころに「お化けが怖い」と言った井上に、「お化けがいたら、じいちゃん友達に会いたいよ」と話してくれた思い出があるとのこと。「だから、怖いっていう感覚があまりないですね。松山さんが言うように、話せるものなら話してみたい」と続ける。一方、佐藤は幽霊や不思議な体験についてどう思っているのかと尋ねると、「僕は信じる信じないと言うよりかは、今地球上で起こっている現象をすべて人類が解明できているはずはないなとは思います。だから、まだ解明されていない、いろんなことはあると思っているので」と、未知なるものにも対応できる余地を残している佐藤らしい回答が返ってくるのだった。

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