メグレ警視が若い女性の死の謎に迫る パトリス・ルコント監督最新作『Maigret』公開決定

 パトリス・ルコント監督最新作『Maigret(原題)』が、2023年3月17日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開されることが決定した。

 本作は、第42回カンヌ国際映画祭にノミネートされた『仕立て屋の恋』や、第16回セザール賞にて7部門ノミネートされた『髪結いの亭主』など、大人の恋愛劇を手がけてきたルコント監督の最新作。

 ルコント監督が8年ぶりに制作した本作は、『仕立て屋の恋』の原作者でもあるジョルジュ・シムノンのミステリー小説が原作。シムノンの『メグレ警視』シリーズより、1954年に発行された小説『メグレと若い女の死』を基に描かれる。犯人探しのための謎解きだけでなく、身元不明の若い女性の死を中心に、メグレ警視が女性の素性と生涯を探りながら事件の背景に迫っていく様を描き出すヒューマンミステリーだ。

 1953年のパリ。ある日モンマルトルのヴァンティミーユ広場で、シルクのイブニングドレスを着た若い女性の刺殺体が発見される。血で真っ赤に染まったドレスには5カ所もの執拗な刺し傷。この事件の捜査を依頼されたメグレ警視は、死体を見ただけで複雑な事件になる予感がする。死体のそばに持ち物類は何もなく、事件を目撃した人もいない。彼女が誰なのか、どんな女性だったのかを知る人もいない。そんな状況で、若い女性には不釣り合いなほど高級なドレスが彼女を特定する唯一の手がかりに。メグレ警視は捜査を進めていくうちに、身元不明の彼女がどうして殺されなくてはいけなかったのか、彼女はどんな人生を送ってきたのかを探っていく。この事件に異常にのめり込んでいくメグレ警視。何が彼をこれほどまでに駆り立てるのか……。

 主人公・メグレ警視役は、身長180センチ、体重100キロという原作に忠実な容姿を持つ俳優ジェラール・ドパルデューが演じた。

 また、本作は公開日に先駆け、「フランス映画祭2022 横浜」で一足早く上映されることが決定しており、ルコント監督の来日も予定されている。

■公開情報
『Maigret(原題)』
2023年3月17日(金)より、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開
原作:ジョルジュ・シムノン
監督:パトリス・ルコント
脚本:パトリス・ルコント、ジェローム・トネール
撮影:イヴ・アンジェロ
音楽:ブリュノ・クーレ
出演:ジェラール・ドパルデュー、ジャド・ラベスト、メラニー・ベルニエ、オーロール・クレマン、アンドレ・ウィルム
配給:アンプラグド
2022年/フランス/ 89分/カラー/シネスコ/5.1ch/原題:Maigret/日本語字幕:手塚雅美
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