岸井ゆきのと三宅唱監督が本気の猛特訓 『ケイコ 目を澄ませて』トレーニング映像公開

 12月16日に公開される映画『ケイコ 目を澄ませて』の特別映像が公開された。

 本作は、2013年までに4戦を戦った耳が聞こえない元プロボクサー・小笠原恵子の自伝『負けないで!』を原案に、『きみの鳥はうたえる』の三宅唱が監督を務めた人間ドラマ。岸井ゆきの演じる両耳が聞こえないプロボクサー・ケイコと、三浦友和演じる視力を失いつつある会長の交流を描く。岸井、三浦のほか、仙道敦子、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子らがキャストに名を連ねている。

 岸井はキックボクシングの経験はあったものの、ボクシングに初めて挑戦するにあたり、まずはアトム級(女子の最軽量の階級)に体重が届かなかったため筋肉をつけながら増量することからスタート。当初はたとえボクシングであっても人を殴るということに対して、なかなか前向きになれなかったという岸井。しかし、日々練習を重ねていくうちに「これは自分自身との戦いなんだと気付き、意識が変わった」と語る。そこからは「とにかく強くなりたい」という一心で、ひたすら猛特訓を重ねた。

 クランクインまでの3カ月間、みっちりボクシング指導を行ったのは劇中でもトレーナー役として登場する松浦慎一郎。さらに、三宅監督も岸井と一緒にトレーニングに挑み、撮影前からチーム一丸となり、文字通り体当たりで“ケイコ”を作り上げ信頼関係を築いていった。タッチマスという本気で戦うのではない試合形式の練習時には、監督が体格差を気にしてガードに徹していると、岸井から「なんでパンチを打ってこないんですか? もっと本気でぶつかってきてください」とまっすぐに指摘を受けたという。

 公開された映像では、監督と岸井のタッチマスの様子、また松浦とのスピード感あふれるミット打ちの様子がおさめられている。さらに、リングサイドで撮影にあたって初めて台本を読んだときの感想を語るコメント映像もあわせて公開。はじめてのボクシング、はじめての手話の挑戦に不安もあったようだが、撮影前から監督がともに練習に取り組んでくれたことで言葉を交す以上に同じ思いを共有することができたと言い、二人の間で多くを語らなくとも理解できる関係性が築けたという。最終的には「とにかく信じてください!」という前向きな気持ちになれたと岸井は撮影を振り返った。

『ケイコ 目を澄ませて』トレーニング映像

■公開情報
『ケイコ 目を澄ませて』
12月16日(金)公開
出演:岸井ゆきの、三浦誠己、松浦慎一郎、佐藤緋美、中原ナナ、足立智充、清水優、丈太郎、安光隆太郎、渡辺真起子、中村優子、中島ひろ子、仙道敦子、三浦友和
監督:三宅唱
脚本:三宅唱、酒井雅秋
原案:小笠原恵子『負けないで!』(創出版)
制作プロダクション:ザフール
配給:ハピネットファントム・スタジオ
2022年/カラー/ヨーロピアンビスタ/5.1ch/99分
©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINEMAS
公式サイト:https://happinet-phantom.com/keiko-movie/
公式Twitter:@movie_keiko

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