『奈落のマイホーム』ビー玉から災いが忍び寄る本編映像公開 川上洋平らのコメントも

 11月11日に公開される映画『奈落のマイホーム』の本編映像が公開され、あわせて著名人コメントが到着した。

 ソウル中心で起こった地盤沈下により突如現れた巨大陥没(シンクホール)は、一瞬で巨大マンションを飲み込み、地下500メートルへと落下させる。建物に取り残されているのは、11年の節約生活を経て、ようやくマイホームを手に入れた、しがないサラリーマンやおせっかいな迷惑隣人などの日常では決して相容れない面々。彼らは、この未曾有の緊急事態からサバイブできるのか。

 監督を務めたのは、『ザ・タワー 超高層ビル大火災』『第7鉱区』のキム・ジフン。『テロ、ライブ』『バトル・オーシャン/海上決戦』などを手がけたVFXチームが参加した。絶体絶命の危機から脱出するため、必死にもがく個性あふれるキャラクターを、『毒戦 BELIEVER』のチャ・スンウォン、『鬼手』のキム・ソンギュンらが演じる。

『奈落のマイホーム』本編映像

 公開された本編映像は、マイホーム購入の幸せ絶頂期にいる主人公一家に、不穏な災いの影が忍び寄るシーン。最初の映像で映し出されるのは、新居に越してきたドンウォン一家の幸せいっぱいの姿。ソファーでくつろぐドンウォンと妻のヨンイ。「落ち着くわ」「我が家だから」「なんて素敵なのかしら」「我が家だから」とようやく手に入れたマイホームを味わい尽くす。さらにそこへ息子のスチャンも加わり、愛する家族と幸せを噛みしめるドンウォンであった。

 次のシーンでは、スチャンが「面白いのを見せようか?」とマイホームで見つけた新たな遊びをドンウォンとヨンイの前で披露。テーブルの上でビー玉を転がしたと思ったら「床でもできるよ」と誇らしげに転がしてみせる。ビー玉が転がっていくほどに顔が曇っていくドンウォン。ビー玉は無残にも転がり続け、もの悲しい音をたてて窓枠にぶつかる。よくある欠陥住宅の例を示してくれている本編映像。傾きに気づかぬままマンションを購入してしまったドンウォンはこうして欠陥を疑い始めるが時すでに遅し、このあと夢にまで見たマイホームは地下500mまで沈んでしまう。果たして愛しい我が家は一体どうなってしまうのか。

 また、本作を一足先に鑑賞した、[Alexandros]の川上洋平ら著名人より絶賛コメントも到着した。

コメント

赤ペン瀧川(映画プレゼンター)

悲惨すぎる出来事! 絶望すぎる状況! にもかかわらず、このノリは何なんだ!?
未曾有の大災害を描くディザスタームービーでありながら、
“笑って泣ける”を追求するエンタメ作品! これは胸熱だぜ!

有村昆(映画コメンテーター)

今まで色んなパニックムービーを鑑賞してきたが、ここまで共感したのは初めて。
コツコツと頑張って築き上げたマイホームも落ちるのは一瞬。500メートル下の奈落の底。暗闇である。
だが諦めず奮闘し、再び浮上する再起のドラマが、今の僕には痛いほど胸に刺さる。
カッコ悪くていいじゃないか! ドンウォン兄貴の後ろ姿をついて行きます!

碓井玲菜(モデル/女優)

本当の日常の中で起こり得る感覚が韓国映画ならではのリアルさと台詞一つ一つの伏線の多さでハラハラしながら楽しめました。
皆さんにもこの大迫力を大きいスクリーンでぜひ体感して欲しいです!

大島てる(事故物件サイト管理人)

日本にはこんな映画を製作するのは無理だろう。
建設・不動産業界からのクレーム必至だからだ。
「ありえない」「風評被害の責任を取れ」「業界のイメージが悪くなる」などと。
だが、韓国は違う。
何しろシンクホールがソウルを中心に現実に毎日出現している国なのだ!
普通なら隠蔽したくなるような国の恥部を世界に晒す韓国映画には『あっぱれ』としか言いようがない。

ダイノジ 大谷ノブ彦(漫才師)

傑作パニックコメディでした!
ディザスター映画ということで少し身構えて観たら笑わせてもらいました。
笑えて笑えて、でも哀しい映画でもあります。
この感じ、映画として味わってください!
上を見上げる登場人物に心から同情するとともに
這い上がっていって欲しいとエールを気づいたら送ってましたよ!!

川上洋平 [Alexandros](ミュージシャン)

ビルが丸ごと地下に陥没するという大胆な設定ではさすが韓国だなと思いました。
大がかりなセットを作りつつ、CGもふんだんに盛り込んで迫力ありましたね。
シリアスなテーマをコメディタッチに描いているのが新鮮でした。

SYO(物書き)

30歳のときに一念発起して一軒家を買った。
ローンはまだまだ残っている。
そんな自分にとって、この物語は地獄。
悪夢的共感を禁じえなかった......。
本作でぜひ学んでほしい。
内見時にビー玉と巻き尺の持参&地盤チェックは必須だぞ!

野村功次郎(防災スペシャリスト)

もしシンクホールに落ちたら……地位や冨もハイテクも役に立ちません。人は人でしか救えないのです!
世間に生かされるより、現代社会に自らが生きる事の大切さが詰まっている映画。

■公開情報
『奈落のマイホーム』
11月11日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:キム・ジフン
出演:チャ・スンウォン、キム・ソンギュン、イ・グァンス、キム・ヘジュン
配給:ギャガ
英題:Sinkhole/2021年/韓国/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/114分/字幕翻訳:根本理恵
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公式サイト:gaga.ne.jp/naraku/
公式Twitter:@naraku_movie

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