エッフェル塔設計者の苦難と愛の物語　ロマン・デュリス主演『EIFFEL』2023年3月公開

　ロマン・デュリス主演映画『EIFFEL（原題）』が、2023年3月3日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開されることが決定した。

　“パリの顔”ともされるエッフェル塔が、「パリ万国博覧会」の最大の呼び物として建造されたのは1889年のこと。高さ300mで100%鉄製という、当時としては異例尽くしの建造物の設計に挑んだのは、ニューヨークの自由の女神の制作者としてすでに名声を獲得していたギュスターヴ・エッフェルだった。彼が制作指揮をとり華々しいスタートを切ったのも束の間、完成までの日々はいばらの道だった。環境や景観破壊を理由に、パリ市民や芸術家、バチカン教皇までが大々的な反対キャンペーンを巻き起こす。まさかの“大炎上”案件のうえ、資金も不足し、このままでは建造中止という事態にまで突き進んでしまう。いかにして、ギュスターヴ・エッフェルは、ひとつひとつの難題をクリアしていったのか。どうして、途中であきらめなかったのか。製作陣は実在するある女性から想像を広げ、“彼の偉業を成し遂げる原動力には、生涯忘れられない愛する人への想いがあった”というヒューマン・ラブストーリーに仕上げた。

　ギュスターヴ・エッフェルを演じるのは、日本映画をリメイクした『キャメラを止めるな！』のほか、『真夜中のピアニスト』や『タイピスト！』などに出演してきたデュリス。エッフェルと情熱的な恋愛に身を投じるアドリエンヌは、『ナイル殺人事件』に続き、実写版『バービー』への出演が決まったエマ・マッキーが演じる。

　監督・脚本を務めたのは、新型コロナウイルス感染拡大後のヨーロッパ映画としては最大規模の2023年公開予定の超大作『三銃士』映画化の監督に抜擢されたマルタン・ブルブロン。音楽は、『グランド・ブダペスト・ホテル』『シェイプ・オブ・ウォーター』でアカデミー賞に輝いたアレクサンドル・デスプラが担当する。

　そして今年30周年を迎え、12月1日から4日にかけて開催される『フランス映画祭2022 横浜』のオープニング作品として日本初上映されることも決定。オープニングセレモニーにはブルブロン監督と主演のデュリスが来日登壇する。

■公開情報
『EIFFEL』
2023年3月3日（金）より、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開
出演：ロマン・デュリス、エマ・マッキー、ピエール・ドゥラドンシャン、アルマンド・ブーランジェ、ブルーノ・ラファエリ
監督：マルタン・ブルブロン
脚本：カロリーヌ・ボングラン
音楽：アレクサンドル・デプラ
編集：ヴァレリー・デシネ
美術：ステファン・タイアゾン
配給：キノフィルムズ
提供：木下グループ
2021年／フランス・ドイツ・ベルギー／フランス語／108分／シネスコ／字幕翻訳：橋本裕充／R15
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