『ニュー・シネマ・パラダイス』などの名場面も 『モリコーネ 映画が恋した音楽家』本予告

 映画音楽の巨匠、故エンニオ・モリコーネの葛藤と栄光に迫る音楽ドキュメンタリー『モリコーネ 映画が恋した音楽家』の公開日が2023年1月13日に決定し、あわせて本予告とポスタービジュアルが公開された。

 1961年以来、500作品以上の映画とTV作品の音楽を手がけたモリコーネが2020年7月、享年91歳で逝去した。モリコーネは『ニュー・シネマ・パラダイス』をはじめ、ジュゼッペ・トルナトーレが監督するほぼすべての映画音楽を手がけた。

 トルナトーレが監督を務めた本作は、『ニュー・シネマ・パラダイス』『荒野の用心棒』『アンタッチャブル』『ヘイトフル・エイト』など、モリコーネが音で命を吹き込んだ45作品にも及ぶ数々の映画の名場面と、日本公演を含むワールドコンサートツアーの演奏で、巨匠の伝説を紐解いていく。

 公開されたポスタービジュアルは、膨大な資料が溢れる仕事場で音楽を創作しているモリコーネの姿を捉えたものだ。

映画『モリコーネ 映画が恋した音楽家』本予告

 あわせて公開された本予告は、「彼の音楽は革新的」「現代のベートーヴェンだ」とクエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッドら名だたる監督や俳優たちがモリコーネへの惜しみない賛辞を述べるシーンから始まる。

 ペンと五線譜のみで作曲する天才音楽家であり、世界中の映画人から認められ、映画音楽の巨匠として知られるモリコーネ。しかし、モリコーネ自身は「最初、映画音楽を作るのは屈辱だった」こと、「私の師は“映画音楽”をバカにしてた」と、映画音楽の芸術的価値が低かった当時の苦しい胸の内を明かす。

 続いて、モリコーネが「『荒野の用心棒』のイメージ」として、レオーネ監督から黒澤明監督『用心棒』を見せてもらった時のこと、「逃して悔やむのはこの作品だけ」と未だ残念がるキューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』とのすれ違い、『アンタッチャブル』でアカデミー賞にノミネートされたにも関わらず、『ラストエンペラー』の坂本龍一らに敗れ、意気消沈する様子など天才と呼ばれた彼の人間味溢れた姿が映し出される。

 また、『アンタッチャブル』のメインタイトルである「正義の力」、『ミッション』より「ガブリエルのオーボエ」、『続・夕陽のガンマン』の「ジ・エクスタシー・オブ・ゴールド」、そして『ウエスタン』の「ウエスタン」や『ニュー・シネマ・パラダイス』のメインタイトル「トトとアルフレッド」など、全編に渡ってモリコーネの手掛けてきた映画音楽が流れる予告編となっている。

■公開情報
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』
2023年1月13日(金)全国順次ロードショー
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:エンニオ・モリコーネ、クリント・イーストウッド、クエンティン・タランティーノほか
配給:ギャガ
原題:Ennio/157分/イタリア/カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/字幕翻訳:松浦美奈/字幕監修:前島秀国
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公式サイト:https://gaga.ne.jp/ennio/

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