2022.10.07 20:00

ティム・バートン監督が魅力を語る　Netflixシリーズ『ウェンズデー』特別映像公開

文＝リアルサウンド映画部

　11月23日より配信される、ティム・バートン監督・製作総指揮のNetflixシリーズ『ウェンズデー』の特別映像が公開された。

　本作は、コミックから派生し映画・アニメ・TVドラマ・ミュージカル化もされてきた『アダムス・ファミリー』に登場する、長女“ウェンズデー”を主人公に迎えた推理ミステリー。

　原作の『アダムス・ファミリー』は、不幸な事や邪悪な事、忌まわしい物、不気味な物が大好きなお化け一家が繰り広げるホラーコメディ。そして本作は、ティーンになったウェンズデーを主人公に、彼女が学生生活に奮闘しながら、自分の一族にまつわる殺人ミステリーに巻き込まれていく姿を描くドラマシリーズとなっている。

Netflixシリーズ『ウェンズデー』特別映像

　冷酷、陰湿、無口、危険、皮肉屋と性格には難ありだが、非常に優秀で圧倒的カリスマ性を誇る“ウェンズデー”。公開された特別映像では、そんな彼女の魅力をバートン監督や、ウェンズデー役のジェナ・オルテガらが、本編映像を交えつつ語っている。

　映像では、問題行動を起こして退学になった末に、のけ者たちが集まるネヴァーモア学園へと転校するが、そこでもなお強烈な個性を発揮して周囲を翻弄する、ウェンズデーらしい姿が映し出されていく。バートン監督は「彼女は典型的なはみ出し者だ。白か黒で物事を判断する。主に黒だ」と解説し、これを証明するかのように劇中で彼女は「あなたを見ると、ロープ、シャベル、穴の絵文字が浮かぶ」「私は頑固で偏執的だけど、これは大作家と連続殺人犯の特徴よ」「誕生日は嫌いよ。冷たい死の抱擁に1年近づくから」といった言葉を容赦なく周囲に浴びせていく。

　さらに映像では、ウェンズデーを演じるオルテガについても言及。ショーランナー・製作総指揮・脚本を担当するマイルズ・ミラーは「ジェナを見てすぐ決めた」と明かす。また、ウェンズデーの母モーティシア役のキャサリン・ゼタ＝ジョーンズは、「ジェナは真面目な顔で冗談を言う」と語り、ジェナ本人も「子供のころ、映画を見てウェンズデーと比べられた」と明かした。

　映像には、フェンシングやチェロのレッスンを受け、普段から歩き方すら意識するなど、ウェンズデーとのシンクロを意識した様子も収められており、バートン監督も「彼女は無音映画の俳優のように言葉を使わずに伝える。ジェナがいて幸運だった。あの役は彼女しかいない」と絶賛している。

　さらに本作には、家族を愛し陽気な性格だが不謹慎で悪趣味な父親ゴメズ（ルイス・ガスマン）や、魔女の家系に育ち、常に冷静沈着なアダムス家の母親モーティシア、ウェンズデーの弟で彼女によくイジメられるパグズリー（アイザック・オルドネス）、ゴメズの幼なじみで意思を持つ“手”のハンドなど、おなじみのキャラクターたちも登場。さらに、映画『アダムス・ファミリー』シリーズでウェンズデー役を演じたクリスティーナ・リッチもマリリン・ソーンヒルという役で出演する。