映画音楽の巨匠の葛藤と栄光に迫る 『モリコーネ 映画が恋した音楽家』2023年1月公開

 ジュゼッペ・トルナトーレ監督が映画音楽の巨匠、故エンニオ・モリコーネの葛藤と栄光に迫る音楽ドキュメンタリー『Ennio(原題)』が、『モリコーネ 映画が恋した音楽家』の邦題で2023年1月に日本公開されることが決定した。

 1961年以来、500作品以上という驚異的な数の映画とTV作品の音楽を手がけたモリコーネが2020年7月、享年91歳で逝去した。モリコーネは『ニュー・シネマ・パラダイス』をはじめ、ジュゼッペ・トルナトーレが監督するほぼすべての映画音楽を手がけた。

 トルナトーレが監督を務めた本作は、『ニュー・シネマ・パラダイス』『荒野の用心棒』『アンタッチャブル』『ヘイトフル・エイト』など、モリコーネが音で命を吹き込んだ45作品にも及ぶ数々の映画の名場面と、日本公演を含むワールドコンサートツアーの演奏で、巨匠の伝説を紐解いていく。さらに、クエンティン・タランティーノをはじめ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリバー・ストーンなど70人以上の監督やプロデューサー、音楽家たちのインタビューを収録。モリコーネがどうやって偉業を成し遂げたのか、その秘密を解き明かすと同時に、モリコーネのプライベートライフとコメント、初公開となるアーカイブ映像によって、その人間性を浮き彫りにする。

 新型コロナウィルスの影響で公開延期となっていた本作。10月24日から開催される第35回東京国際映画祭「ガラ・セレクション」での特別上映も決定した。

 なお、モリコーネ自身が生前から計画をしていたオフィシャル・トリビュート・コンサートが、11月5日と6日の2日間に渡って、東京国際フォーラムで開催される。モリコーネの次男でもあるアンドレア・モリコーネが指揮を務め、ワールドプレミアともなる本コンサートは、モリコーネの珠玉の名曲を、映画の名シーンやここでしか見られない秘蔵映像とともにオーケストラが奏でる音楽を楽しめるコンサートとなっている。

■公開情報
『モリコーネ 映画が恋した音楽家』
2023年1月、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:エンニオ・モリコーネ、クリント・イーストウッド、クエンティン・タランティーノほか
配給:ギャガ
原題:Ennio/157分/イタリア/カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/字幕翻訳:松浦美奈/字幕監修:前島秀国
©︎2021 Piano b produzioni, gaga, potemkino, terras
公式サイト:https://gaga.ne.jp/ennio/

■イベント情報
エンニオ・モリコーネ『オフィシャル・コンサート・セレブレーション』


日時:11月5日(土)16:00開場/17:00開演
      
   11月6日(日)11:00開場/12:00開演、15:30開場/16:30開演

会場:東京国際フォーラム・ホールA
オフィシャルサイト:https://www.promax.co.jp/morricone/

関連記事