ノア・バームバックとアレハンドロ・G・イニャリトゥの新作映画がNetflixで12月に配信

 第79回ヴェネチア映画祭コンペティション部門に選出されたNetflix映画2作品、ノア・バームバック監督の『ホワイト・ノイズ』とアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『バルド、偽りの記録と一握りの真実』の日本版キービジュアルが公開された。

 Netflixで12月30日より独占配信される『ホワイト・ノイズ』は、作家ドン・デリーロの同名小説を原作に、アカデミー賞で6部門にノミネートされた『マリッジ・ストーリー』の監督バームバック監督と主演アダム・ドライバーのタッグで贈る、“死”がテーマの風刺的な人間ドラマ。

 化学物質の流出事故に見舞われ、死を恐れ錯乱してしまった大学教授(アダム・ドライバー)が、命を守るため家族とともに逃走する姿を描く。現代に生きる家族が“死”を身近に感じる環境下で、愛や幸福といった普遍的なテーマに向き合っていく。

 一面がオレンジ色に染まり人物の陰だけを写した不穏な雰囲気のビジュアルでは、家族が不穏な非日常に巻き込まれていく姿をビビッドに切り出している。ドライバーのほか、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のウォーマシン役でおなじみのドン・チードル、『フランシス・ハ』のグレタ・ガーウィグらが出演する。

 Netflixで12月16日より独占配信される『バルド、偽りの記録と一握りの真実』は、『バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『レヴェナント:蘇えりし者』でアカデミー賞監督賞にも輝いたイニャリトゥ監督による自叙伝的なノスタルジック・コメディ。

 LAから故郷に戻ったメキシコの著名なジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画製作者の主人公シルベリオ・ガマ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)が、自らの内面や家族との関係、そして自分の愚かすぎる“ある過去”などの問題と向き合いなが ら、生きる意味を見つけていく。ストーリーの全貌は未だ謎に満ちているが、メキシコにあるイニャリトゥ監督の故郷で撮影が行われるなど、自伝的要素が強いとされている。真っ赤な色合いの中に男がひとり、踊っているようにも佇んでいるようにも見えるインパクトのあるビジュアルも公開された。

『ホワイト・ノイズ』ティーザー予告編 - Netflix

 また、Netflix内でのみ視聴可能だった『ホワイト・ノイズ』の日本版予告編もあわせて公開となった。

 本年度のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門には、この2作品意外にも、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』や『グレイマン』のアナ・デ・アルマスがマリリン・モンローを演じる『ブロンド』(9月28日配信)や、ひとりの少年が殺害されたことをきっかけに巻き起こる争いを描いた“悲劇”のフランス映画『アテナ』(9月23日配信)が選出。また、アウト・オブ・コンペティションでは、デンマークのNetflix シリーズ『Copenhagen Cowboy(原題)』などが選ばれている。

■配信情報
Netflix映画『ホワイト・ノイズ』
Netflixにて、12月30日(金)より独占配信

Netflix映画『バルド、偽りの記録と一握りの真実』
Netflixにて、12月16日(金)より独占配信

Netflix映画『ブロンド』
Netflixにて、9月28日(水)より独占配信

Netflix映画『アテナ』
Netflixにて、9月23日(金)より独占配信

Netflixシリーズ『Copenhagen Cowboy』(原題)
Netflixにて、近日独占配信

関連記事