『美男堂の事件手帳』ついに終幕 ソ・イングクが魅せた万華鏡のような演技

 ついに終幕を迎えたNetflixで配信中の『美男堂の事件手帳』。第17話、第18話の配信後は、NetflixのTOP3に入り、主演のソ・イングクの名前と共にTwitterのトレンド入りも果たした。

※以下、ネタバレあり。

 『美男堂の事件手帳』は、俳優たちがこれまでにないキャラクターを演じるというチャレンジを魅せた。主演のソ・イングクは、自身が演じた過去のキャラクターたちを巧みに融合し、統合させた巫堂ナム・ハンジュンを誕生させた。くるくる変わる表情、ユーモラスで滑稽な姿、茶目っ気たっぷりの甘えん坊なデレに変身。かと思えば優しい瞳に包容力たっぷりなオッパとして守ってくれ、次の瞬間、男らしい鋭い眼差しで胸を熱くさせられる。多彩なソ・イングクの魅力に、魅惑的な万華鏡を覗いているかのような気分になる。

 コン・スチョルを演じたクァク・シヤンは、端正な顔立ちとこれまでのクールな役柄を一変させた姿に。ピエロを彷彿させるおどぼけキャラを顔面七変化に演じ、クァク・シャンという役者の中に、こんな姿も隠れていたのかという斬新な驚きをもたらした。ヒロインを演じたオ・ヨンソは悲しい過去を背負うハン・ジェヒ役で、初のアクションシーンに挑戦。鬼の異名を持つ役を果敢に演じてみせた。チャ・ドウォン検事役のクォン・スヒョンは『アビス』に続く検事役でもあり、インタビューでは、違いを演じることに悩み多く研究したと語っている。(※)

 本作はウェブ小説が原作であり、カカオページで読者が15万人を超える人気作だ。原作のファンがいるなかで、キャラの立った登場人物たちを見事に演じきった俳優たち。果敢な挑戦をするそれぞれの俳優たちの今後の作品が楽しみだ。

 第17話、第18話ではハンジュンが連続殺人犯“コプリ”に陥れられ、イム伯母(チョン・ダイン)殺害犯として逮捕される。ハンジュンは留置場で自分を罠にかけたコプリのプロファイルをする。過去の事件からプロファイルを行うシーンでは、ハンジュンの脳セク(韓国では脳内がセクシー=脳セクという)姿を堪能できる。ハンジュンとジェヒのラブラブシチュエーションでは、『ショッピング王ルイ』の“子犬ルイ”とはまた違う、赤ちゃんのような甘え方をするソ・イングクに頬がゆるむ。

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