『ちむどんどん』二ツ橋、フォンターナを去る 重子を口説くにはまだまだ遠い道のり

 フォンターナに迷惑をかけたくない二ツ橋は「私をクビにしてください」と房子に頼み込んだ。房子は二ツ橋をクビにするのではなく、しばらく臨時休業することを決めるが、二ツ橋の意思は固かった。「私は……退職させていただきます」という二ツ橋の顔つきは自責の念に駆られていた。房子がどんなに「私は認めていません」「私は退職を認めません」と言っても、二ツ橋はその表情を変えることなくその場を立ち去った。二ツ橋は、店のピンチ、房子の危機には誰よりも勇敢に立ち上がる。そんな彼が、その身を犠牲にして店と房子を守ろうとしている。フォンターナと房子への二ツ橋の思いがひしひしと伝わってきて、切なかった。

 物語終盤、暢子が三郎(片岡鶴太郎)と房子の関係について切り込んだ。明日の回では、房子の口から二人の過去が語られることだろう。彼らの関係についても気になるところだが、権田と子分たちによる嫌がらせが解決し、いつものように、厳格なオーナーを敬い、仕える二ツ橋がフォンターナに戻ってくることを願いたい。

■放送情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
主演:黒島結菜
作:羽原大介
語り:ジョン・カビラ
沖縄ことば指導:藤木勇人
フードコーディネート:吉岡秀治、吉岡知子
制作統括:小林大児、藤並英樹
プロデューサー:松田恭典
展開プロデューサー:川口俊介
演出:木村隆文、松園武大、中野亮平ほか
写真提供=NHK

関連記事