阿部サダヲが満島ひかりや宮沢りえに拒まれる 『アイ・アム まきもと』本予告公開
阿部サダヲ主演映画『アイ・アム まきもと』の本予告が公開された。
本作の主人公は、市役所の「おみおくり係」に勤めるちょっと迷惑な男・牧本壮。空気が読めない、人の話を聞かない、誰にも心を開かない。そんな牧本が孤独に亡くなった人を独自のルールに従いおみおくりしていく中、様々な人々と出会い、少し煙たがられながらも彼らの心に変化をもたらしていく。そしてそんな人々とふれ合う中で、牧本自身の無味な人生も彩られていく。牧本の“迷惑”がいつしか“無垢な気持ち”として、周囲と自らに影響を与えていくヒューマンストーリーだ。
監督を務めるのは、『舞妓Haaaan!!!』『謝罪の王様』『あやしい彼女』などの映画や、TVドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、『獣になれない私たち』(日本テレビ系)などを手がけてきた水田伸生。脚本は、岸田國士戯曲賞受賞の劇作家・倉持裕が担当。共演には、満島ひかり、宇崎竜童、松下洸平、でんでん、松尾スズキ、坪倉由幸(我が家)、宮沢りえ、國村隼らが名を連ねた。
公開された本予告では、周りから少しうっとうしがられる“迷惑”な牧本(阿部サダヲ)が、孤独に亡くなった蕪木(宇崎竜童)のお見送りに、身寄りやかつての知人たちを集めるために奮闘する姿が映されている。ある日、新任の上司となった小野口(坪倉由幸)からおみおくり係の廃止を告げられてしまうが、牧本は最後の仕事としてなんとか蕪木の身寄りを探し出し、参列者を呼ぼうと決意する。わずかな手がかりから、蕪木の唯一の娘・塔子(満島ひかり)や元恋人であるみはる(宮沢りえ)にやっとの思いで辿り着くも、彼女らはそれを拒んでしまう。何かに集中すると猪突猛進でついつい視野が狭くなってしまい、人に迷惑をかけてしまうこともしばしば。しかし、亡くなられた方を一心に思い、牧本は奔走していく。その無垢な想いは、普段から牧本の突飛な行動に迷惑を被り続けている刑事・神代(松下洸平)をはじめ、蕪木に命をすくわれたと語る槍田(國村隼)ら心を動かしながら、牧本の“迷惑”は少しずつ人々を繋いでいく。果たして、牧本は“最後のおみおくり”を無事に行うことができるのか。そして彼がたどリ着く“奇跡”とは。
阿部は、「役者は牧本みたいに視野をせまくしちゃダメじゃないですか。カメラもあるし、音声さんも意識しなくちゃですし、滑舌もよくしないと……。でも、人に対して真っ直ぐになれる牧本には憧れもあります!」と、自身が演じる牧本というキャラクターの魅力を語っている。
さらに、映画『アイ・アム まきもと』の小説版が徳間書店より9月8日に発売されることが決定。映画本編に加え、まきもとの少年時代など映画には描き切れなかったオリジナルエピソードも記載されている。
■公開情報
『アイ・アム まきもと』
9月30日(金)全国公開
出演:阿部サダヲ、満島ひかり、宇崎竜童、松下洸平、でんでん、松尾スズキ、坪倉由幸(我が家)、宮沢りえ、國村隼
監督:水田伸生
脚本:倉持裕
原作:ウルベルト・パゾリーニ “STILL LIFE”
製作総指揮:ウィリアム・アイアトン、中沢敏明
制作:セディックインターナショナル、ドラゴンフライ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
製作:映画『アイ・アム まきもと』製作委員会
(c)2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会