密輸業者の男が復讐に立ち向かう ルチオ・フルチ監督作『野獣死すべし』予告編公開

 8月より4都市・7劇場で開催される映画祭『夏のホラー秘宝まつり 2022』にてスクリーン初上映、ヒューマントラストシネマ渋谷にて単独上映されるルチオ・フルチ監督作『野獣死すべし』の予告編が公開された。

 2014年からキネカ大森にてスタートし、毎年動員が増え続けている映画祭「ホラー秘宝まつり」。長らく開催しているキネカ大森(東京)、シネマスコーレ(名古屋)、シアターセブン(大阪)はもちろん、昨年から開催劇場に加わったアップリンク吉祥寺(東京)、アップリンク京都(京都)、第七藝術劇場(大阪)でも開催、9回目を迎える『夏のホラー秘宝まつり 2022』では、厳選した旧作ホラー20作品を上映する。

 本映画祭にてスクリーン初上映となる『野獣死すべし』は、『サンゲリア』で大成功を収めたフルチ監督が手がけたギャング映画。密輸組織が暗躍するナポリの港町で、麻薬組織に因縁を持つ密輸業者の男が復讐のため立ち向かう姿を描く。新旧犯罪組織の対抗という図式ながら、フルチ監督特有の人体破壊描写も光る本作には、フルチ監督自身もカメオ出演している。

 密輸組織の拠点である港町。縄張りの拡大を目論む麻薬組織に兄を殺された密輸業者の男が復讐のため、彼らに接近。密輸組織内部に潜む裏切り者が幹部暗殺の手引きをしていたことが発覚し、やがて事態は組織全体を巻き込んだ大がかりな抗争へと発展していく。

映画『野獣死すべし』予告編

 予告編は、水面を駆け抜ける数隻のボートと、それを双眼鏡で注視する男たちの登場で幕を開ける。霧の中から登場し密輸の合言葉を口にする本作の主人公・ルカと彼の美しい妻との諍い、密輸を何者かに密告され撤退を余儀なくされる一幕、疑念と焦りから仲間の真意をあぶり出そうと躍起になる男たちの姿など物語の核になる要素が映し出されていく。そして中盤以降は、怒涛の銃撃事件が教会、競馬場などあらゆる場所で勃発。家族と同様に大切に思っている仲間の死、仕事への矜持と直面している現実、そこに急浮上する利権争いなど溜まりに溜まったフラストレーションがアクションへと昇華されていく。

■イベント情報
『夏のホラー秘宝まつり 2022』
キネカ大森にて、8月12日(金)〜9月1日(木)開催
アップリンク吉祥寺にて、8月12日(金)〜9月1日(木)開催
ヒューマントラストシネマ渋谷にて、8月12日(金)〜8月25日(木)※『野獣死すべし』単独上映
シネマスコーレにて、8月開催
第七藝術劇場にて、8月13日(土)〜開催
シアターセブンにて、8月13日(土)〜開催
アップリンク京都にて、8月12日(金)〜9月1日(木)開催

料金:一般1500 円(※各劇場のサービス適用)

上映作品(特集別)
スクリーン初上映
『野獣死すべし』
ホラー秘宝 レトロスペクティブ
<ルチオ・フルチ監督特集>
『ビヨンド《4K レストア版上映》』
『地獄の門 《4K レストア版上映》』
『墓地裏の家 《4K レストア版上映》』
『ルチオ・フルチのザ・サイキック』
『マンハッタン・ベイビー』
『ルチオ・フルチのマーダロック』
『サンゲリア2』
<マリオ・バーヴァ特集上映>
『血ぬられた墓標』
『モデル連続殺人!』
『呪いの館』
『白い肌に狂う鞭』
『血みどろの入江』
『ブラック・サバス 恐怖!三つの顔』
<名作・傑作ホラー>
『バスケットケース』
『悪魔の墓場』
『ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖』
『ファニーゲーム』
『四匹の蠅』
『宇宙からのツタンカーメン』

配給:ブラウニー
公式サイト:http://horror-hiho.com
公式Twitter:@horror_hiho

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