香川照之、『六本木クラス』で竹内涼真の宿敵に 「憎たらしいと思って見ていただけたら」

 竹内涼真が主演を務める7月期のテレビ朝日系木曜ドラマ『六本木クラス』に、香川照之が出演することが発表された。

 絶望の淵に立たされた青年が復讐を誓って、金と権力を振りかざす巨大企業に屈することなく仲間と共に立ち向かっていく姿を描いた韓国ドラマ『梨泰院クラス』。“下剋上”を主軸に、“ラブストーリー”と“青春群像劇”が交錯した同作は、韓国だけでなく日本でも大ブームを巻き起こした。そんな大ヒット作が、“日韓共同プロジェクト”としてテレビ朝日でリメイクされる。

 主演の竹内が主人公・宮部新に扮するほか、ダブルヒロインで楠木優香役の新木優子、麻宮葵役の平手友梨奈、さらに早乙女太一、鈴鹿央士の出演が発表されている。脚本は、『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の徳尾浩司が担当し、東京・六本木を舞台にしたジャパン・オリジナル作品として、7月より放送される。

 香川が演じるのは、飲食産業の頂点に君臨する長屋ホールディングス会長・長屋茂。一代でトップの座を築いた茂は、長屋ホールディングスのためなら手段を選ばない非情な人物で、あることをきっかけに新を絶望の淵に追いやる。さらに、どん底から立ち向かってくる新を何かと意識し、あらゆる手段で立ちはだかっていくことに。

 香川は、「実在の人物を演じる時以外は原作に触れないというやり方で何十年とやってきている」と語り、今回もあえて『梨泰院クラス』を観ないで撮影に入ったことを明かした。また、その理由について「演じていて全部が新鮮ですし、視聴者も原作を見ている人、見ていない人がいて、合わせたら100%ですから、キャストの中でも見た上で挑む人がいる中で、僕は見ていない人代表としてアプローチすることで、両側からアプローチして視聴率100%狙います!」とコメント。

 さらに、「演じ終わったシーンから『梨泰院クラス』のそのシーンを見て、取返しのつかない過去の方を未来にしているっていうね。撮り終えたシーンが原作ではどうなっているのかを見るのが、本当に楽しみで」と独自のアプローチを明かした。

 そして、香川は茂役を演じるにあたり、「人間の『悪』の気持ちというのは誰にも負けずにやりたいと思っている」そうで、「ぜひ『憎たらしい』と思って見ていただければと思います」と意気込みを語った。

 また、今作が初共演となる竹内について、香川は以前「大きくて甘いマスクの二枚目だな」と感じたことを明かし、その上で、本作で再会した際の印象を「髪型を変えられていて、竹内さんのこの役に対する意気込みを感じて、竹内さんに見えませんでした」とコメント。

 一方の竹内は、「香川さんが出演なさっている映画やテレビは、今まで多く拝見させていただきましたが、中でも『アンフェア』で演じられた役の香川さんが大好きで、中学生の頃、毎週テレビの前で楽しみにしていました」とかねてから香川のファンだったことを明かし、「長屋は、新を掻き立てる存在。僕も本気でいきますし、香川さんもきっと本気でぶつかってくださると思うので、これからどうなっていくのか楽しみです」と意気込みを語った。

コメント

竹内涼真(宮部新役)

香川さんと共演させていただくのは、めちゃくちゃ楽しみです。香川さんが出演なさっている映画やテレビは、今まで多く拝見させていただきましたが、中でも『アンフェア』(2006年)で演じられた役の香川さんが大好きで、中学生の頃、毎週テレビの前で楽しみにしていました。これまでスタジオですれ違うことはあったんですけど、お芝居をご一緒する機会はなかったので、今は早く現場でお芝居したい気持ちでいっぱいです。長屋茂は、新にとってある意味エネルギーというか掻き立てる存在。僕も本気でいきますし、香川さんもきっと本気でぶつかってくださると思うので、これからどうなっていくのか楽しみです!

香川照之(長屋茂役)

今回お声がけいただけたことは、嬉しいというよりはプレッシャーではありますが、大変ありがたいなと思いました。僕がやれることを精いっぱいやって、粛々と悪役を演じさせていただきます。僕は悪役を演じる時に、人間の「悪」の気持ちというのは誰にも負けずにやりたいと思っているので、ぜひ「憎たらしい」と思って見ていただければと思います。
竹内涼真さんとは初めて共演をさせていただくのですが、以前、同じスタジオで別の作品を撮影している際にお会いさせていただいたことがあって、その時は大きくて甘いマスクの二枚目だなと思いました。でも、今回撮影に入る前に本読みでお会いした時は髪型を変えられていて、竹内さんのこの役に対する意気込みを感じて、以前お会いした時の竹内さんには見えませんでしたね。役者が髪の毛を切ったり伸ばしたりするのは、役に本気でアプローチしているということが伝わる工程なので、もちろん髪の毛は一瞬で切れますけど、その意気込みがいいですよね。他の方々も髪型やメイクも含めて、とても肉薄しようとされていましたし、何よりも皆さんこれ以上ないキャスティングだなと感じました。
実は僕は『梨泰院クラス』は見ないで作品に入ったのですが、これまでも実在の人物を演じる時以外は原作に触れないというやり方で何十年とやってきているんです。演じていて全部が新鮮ですし、視聴者も原作を見ている人、見ていない人がいて、合わせたら100%ですから、キャストの中でも見た上で挑む人がいる中で、僕は見ていない人代表としてアプローチすることで、両側からアプローチして視聴率100%狙います! ただ、普段は最後まで原作を見ないのですが、今回唯一違うのは、演じ終わったシーンから『梨泰院クラス』のそのシーンを見て、取返しのつかない過去の方を未来にしているっていうね、撮り終えたシーンが原作ではどうなっているのかを見るのが本当に楽しみで。「あぁ、こうやったんだ!」とか「これはいい役作りだな」と思ったりして、見なくて良かったなと思ったりしています。見ていたら、僕いい子なんで真似しちゃうんですよ、意外に素直なので(笑)。そんな見ていない側の作品へのアプローチを、この長屋茂という役を通して楽しんでいただければなと思っています。

■放送情報
『六本木クラス』
テレビ朝日家にて、7月スタート 毎週木曜21:00〜21:54放送
主演:竹内涼真、新木優子、平手友梨奈、早乙女太一、鈴鹿央士、香川照之
原作:チョ・グァンジン『六本木クラス~信念を貫いた一発逆転物語~』(ウェブ漫画/電子マンガ・ノベルサービス「ピッコマ」掲載中)、チョ・グァンジン/キム・ソンユン『梨泰院クラス』(テレビシリーズ/JTBC)
脚本:徳尾浩司
演出:田村直己、樹下直美ほか
音楽:高見優
(c)テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/roppongi_class/
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