ロバート・ダウニー監督作『パトニー・スウォープ』7月22日より日本初公開へ

 ロバート・ダウニー監督作『パトニー・スウォープ』が、渋谷ホワイトシネクイントにて7月22日より日本初公開されることが決定した。

 2021年7月7日、85歳でこの世を去ったロバート・ダウニー。息子であるロバート・ダウニー・Jr.は父の死に際して「彼はアメリカ映画界における偉大なる真の異端児だった」と語った。本作は、2016年にナショナル・フィルム・レジストリーに選出され、その後マーティン・スコセッシが設立したフィルム・ファンデーションとアカデミーフィルムアーカイブによって2019年にデジタル復元がなされたことによって注目を集めた。

 ジム・ジャームッシュやポール・トーマス・アンダーソンなど多くの映画作家に影響を与えている本作。アンダーソンは最も影響を受けた作品の一つに本作を挙げ、『ブギーナイツ』(1997年)でドン・チードルが演じるバック・スウォープというキャラクターを創造し、本作へのオマージュとしているほか、ダウニーを役者として『ブギーナイツ』、『マグノリア』(1999年)で起用している。なお、第94回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞の3部門にノミネートされ、7月1日に公開されるアンダーソン監督の最新作『リコリス・ピザ』は、「ロバート・ダウニーに捧ぐ」という献辞で終わっている。

 舞台は1960年代のニューヨーク。マディソン・アヴェニューの名門広告会社の創業者が突然亡くなり、会社の唯一の黒人役員(楽曲担当)であるパトニー・スウォープが、予想外の結果によって新社長に選出される。早速、スウォープは会社の名前を「Truth&Soul」に変更し、ほぼすべての白人役員を解雇。破壊的で奇抜だが悪趣味ともいえる広告キャンペーンは次々とヒット商品を生み出し、会社は新たな成功へと飛躍する。そんな中、何とスウォープは国家安全保障への脅威であるとして、アメリカ大統領ミミオの陰謀に巻き込まれることになる……。

 1969年の全米公開時、過激なユーモアと奇抜な映像と音楽で世の中のあらゆる欺瞞を風刺。ポスターが刺激的すぎるとして、各地の映画館で掲載拒否運動が起こったというエピソードを持つ。

■公開情報
『パトニー・スウォープ』デジタル・レストア・バージョン
7月22日(金)渋谷ホワイトシネクイントにて公開
監督:ロバート・ダウニー
主演:アーノルド・ジョンソン
提供:RIPPLE V 、3DAP Japan LLC
配給:RIPPLE V
1969年/アメリカ/85分/白黒・カラー/原題:Putney Swope
公式サイト:putneyswope.jp

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