江口拓也、『SPY×FAMILY』ロイド役で見せる二面性 35歳の誕生日を機に振り返る

 テレビ東京ほかにて現在放送中のTVアニメ『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』で主人公のロイド・フォージャー役を務め、『ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜』の柴崎健役、『遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!』のズウィージョウ役など、今期も話題作へと出演している江口拓也。爽やかな声でイケメンキャラを演じたかと思えば、どっしりと深みのある声質で硬派なキャラを務めることも多く、その多彩な声質は多くのファンを魅了している。本稿では『SPY×FAMILY』を軸に、5月22日には35歳の誕生日を迎える江口の声優キャリアを振り返ってみたい。

『SPY×FAMILY』公式サイトより

 2008年に『真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝』で声優デビューを果たした江口。元々アニメが大好きだったという江口は、「高校2年生の時に声優を目指そうと思ったのですが、目指そうと思ったきっかけがラジオでした。ラジオを聞いていて、楽しくて、そのラジオを調べていったら声優さんがされていて。こういう人たちと喋れたら楽しそうだなと思ったのがきっかけなんです」(※1)と声優を目指したきっかけを明かしている。

 2011年に『GOSICK -ゴシック-』でアニメ初主演を果たすと、その翌年には声優アワードで新人男優賞を受賞し、人気声優の階段を駆け上がってきた。中でも江口の代表作となった『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の主人公・比企谷八幡で見せた演技が高く評価され、その後の江口のイメージを決定づけることになった。

 そのほかにも、『妖狐×僕SS』の渡狸卍里、『黒子のバスケ』の小金井慎二など、数々の人気作へ出演するほか、『アイドリッシュセブン』や『ギヴン』ではイケメンキャラクターを演じ、多くの女性ファンを虜にする。そのイメージもあって、美男子キャラのイメージも付いている江口だが、『俺物語!!』や『バキ』では硬派で強面なキャラクターを深みのある声で演じきり、そのギャップは大きな反響を呼んだ。さらにアニメ映画やゲーム、吹き替えなどでも活躍しているように、江口の声は多くの場所で耳にすることも多い。

 加えて、2011年から木村良平、代永翼とともに音楽ユニット「Trignal」としても活躍している江口。2021年にはミニアルバム『EGUISM』でソロデビューを果たした。また、『DYNAMIC CHORD』のバンド「[rêve parfait]」のボーカリスト・香椎玲音や『アイドリッシュセブン』内のアイドルユニット・IDOLiSH7の六弥ナギとして楽曲にも積極的に参加しており、クセのない美しい歌声はアーティストとしても高く評価されている。

関連記事