『悪女(わる)』今田美桜が直面した“社内恋愛”の是非 第2章突入で恋愛ムード高まる?

「社内恋愛は、身を滅ぼす」

 『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~』(日本テレビ系/以下『悪女(わる)』)第5話。峰岸(江口のりこ)が、麻理鈴(今田美桜)に新たな出世100か条を授けた。いつもはすぐにメモする麻理鈴だが、今回ばかりは納得がいかない。だって、彼女はT・Oさん(向井理)に近づきたい一心で、仕事を頑張ってきたのだ。彼に出逢っていなければ、出世を目指すこともなかっただろう。異動するたびにぶち当たる大きな壁に、めげてしまっていたかもしれない。そんな時、T・Oさんの顔を思い浮かべると、「もうひと頑張りするか」と思わせてくれる。恋は、仕事を頑張るためのパワーにもなりうるのだ。

 しかし、峰岸が言うことも一理ある。麻理鈴のように、恋愛がプラスに働いている時は、社内に好きな人がいることを幸せだと思えるだろう。けれど、もしも別れてしまったら? そもそも、失恋するだけでもキツいのに、別れても顔を合わせなければいけないなんて……。それに、本人は社内に恋愛は持ち込んでいないつもりでも、周囲は気を遣ってしまうだろう。麻理鈴が異動した営業四課も、「仕事に支障が出るから」と課内恋愛を禁止していた。

 ただ、蓋を開けてみると、課内はカップルだらけ。課長の三島(山口智充)を筆頭に、仕事大好き人間が集まった営業四課は、休日も関係なく連絡を取り合っている。これは、恋が生まれざるを得ないな……という環境だ。とくに、三島の仕事っぷりはすごい。24時間仕事のアンテナを張っていて、枕元にはアイデアを書くメモを置いている。寝ている間も、仕事のことを考えているということなのだろう。休むのが怖いから、体調を壊しても足を止めることができない。仕事は所詮仕事で、人生の一部でしかないのに。

 日本が、“オフィスラブ大国”と呼ばれる理由は、ここにあるのだろう。忙しすぎて、交友関係を広げる時間がない。頭が仕事で埋め尽くされているから、社外の人と話すのも億劫になってしまう。「今日は仕事の話はナシで!」と言っても、すぐに仕事の話をしてしまうのは、それしか話せることがないから。

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