横浜流星と藤井流星の“W流星”が初共演 『DCU』あえて汚名を着る新名の真意とは?
グループの冠番組をはじめ、役者としても10年以上のキャリアを誇る藤井。ドラマ初主演作『アゲイン!!』(TBS系)でタイムスリップした高校生を演じると、『黄昏流星群〜人生折り返し、恋をした〜』(フジテレビ系)で婚約者の母と恋に落ちる若手弁護士、同じジャニーズWESTの神山智洋とW主演となった『正しいロックバンドの作り方』(日本テレビ)では、ぱっとしないロックバンドのリーダー兼ボーカル役など、幅広く演じてきた。現在放送中の『鹿楓堂よついろ日和』(テレビ朝日系)でも若きホテル社長に扮しており、作品ごとにまったく違う顔を見せる様子は今作でも健在だった。
第5話では、新名の後輩に対する接し方が印象に残った。15年前の真相を探ろうとする瀬能に無関心を装いつつ、中林のことについては「個人的な感情を仕事に持ち込むな」と注意。情に流されてしまう瀬能の性格を知っての言葉だろう。また、助けてもらった日村に当たり散らす裕司を平手打ちし、「甘ったれるな」と一喝。新名の態度は一見すると強圧的で理不尽なものにも見えるが、そうではなく、自分より若い相手でもハンディを設けずに自らの経験を伝えているのだと思う。
新名なりのコミュニケーションとも言えるが、西野(高橋光臣)が語ったように、危険と隣り合わせの任務に向かうダイバー同士の信頼感、互いの命を預け合う「水の中の結束力」が新名の言動のベースにある。利害や感情がぶつかり合う陸上と違って、水中では、より素の人間性が出やすい。まさに「水は嘘をつかない」の言葉通りだ。ラストでは、新名が掴んでいる15年前の真相が明かされた。あえて汚名を着る新名は、テロリストの息子かもしれない瀬能はもちろん、かつての盟友である成合との絆さえ信じているのかもしれない。
※三浦りょう太の「りょう」はけものへんに寮のかんむりなしが正式表記。
※柳俊太郎の「柳」は旧字体が正式表記。
■放送情報
日曜劇場『DCU』
TBS系にて、毎週日曜21:00〜放送
出演:阿部寛、横浜流星、中村アン、山崎育三郎、趣里、高橋光臣、岡崎体育、有輝(土佐兄弟)、高橋颯(WATWING)、佃典彦、春風亭昇太、市川実日子、吉川晃司
プロデューサー:伊與田英徳、関川友理
制作:TBSテレビ
共同制作:ケシェット・インターナショナル、ファセット4メディア
協力:海上保安庁
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/DCU_japan/
公式Twitter: @DCU_japan