『ドクターホワイト』浜辺美波演じる白夜が背負うものの重さ 生まれ育った場所も明らかに

 『ドクターホワイト』(カンテレ・フジテレビ系)第5話では、白夜(浜辺美波)が謎に包まれた自身の過去を語りはじめる。

 第5話で総合診断協議チームCDTの元に運び込まれたのは、グラビアモデルの日比谷カンナ(水崎綾女)。カンナは撮影中に錯乱状態に陥り、倒れてしまった。さっそく診断協議を始めるCDTのメンバーたち。そこに現れたのは外科部長の真壁(小手伸也)。その横には見慣れない顔が。医療分野に特化した経営コンサルグループ「JMA」の医師が、AIを使った確定診断を行うことになり、期せずしてCDTとJMAの診断対決が実現する。

 赤字経営に陥る病院が増えている。診療報酬の改定やコロナ禍の影響もあり、関係者には悩ましいところだ。2020年に放送され、実在の病院をモデルにした『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』(テレビ東京系)が話題になるなど、ドラマや映画で病院経営が取り上げられる機会も増えた。『ドクターホワイト』もそんな状況を反映している。

 さて薬物中毒が疑われたカンナの病名は、日本では発生しないとされる狂犬病だった。総合診断AIのデータにない病気をCDTはチームワークで導きだす。原因は撮影で訪れた海外でコウモリに噛まれたこと。AIが見抜けなかったのではなく、AIを使う側である人間の先入観が正しい診断を阻んだことは、誤診の本質がヒューマンエラーにあることを物語っていた。

 診断対決に勝利したCDTだったが、本当の問題はここからだった。「狂犬病を発症した患者は助からない」と麻里亜(瀧本美織)。唯一の治療法は「ミルウォーキー・プロトコル」と呼ばれる方法。患者の脳に侵入する狂犬病ウイルスを、患者を眠らせることで不活化し、抗ウイルス剤と患者が持つ免疫力でウイルスを駆逐する。その期間は1週間。麻酔医の役割が重要になるが成功例は少なく、失敗すれば経営不振の高森総合病院にとって致命傷になりかねない。反対する真鍋に、高森院長(石坂浩二)は「治療をするか決めるのは患者自身だ」と決断する。

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