『ユーチューバーに娘はやらん!』千紗に響いた榎本の言葉 金子ノブアキが一歩リード!?

「自分を奮い立たせ強くなれる下着、これは新しい挑戦なんです。これだけは私はぶらしたくないんです。だからキャッチコピーは譲れません」

 自身がやりたいことをどこまで詰め込むべきかの迷いを吹っ切り、自信を持って新商品のプレゼンをする平千紗(佐々木希)の姿が見られた『ユーチューバーに娘はやらん!』(テレビ東京系)第4話。

 「その下着が、女を強くする」というキャッチコピーとともに企画された千紗の“強くなれる下着”に大手百貨店より大口契約の依頼が入り喜んだのも束の間、女性社長よりそれは“女性=弱いものという偏見に縛り付けられている証拠”でその裏返しだと指摘が入る。

 登録者数100万人越えの人気ユーチューバー・TAKTAK(戸塚純貴)とテレビ局員・榎本信(金子ノブアキ)はそれぞれに対照的なデートの中で、だけれども本質的には同じアドバイスをした。

 TAKTAKはもちろん「デザインとかコピーがいいと思ってるんならそのまま突き進むべき」で「炎上を恐れていたら何もできない」と釘を刺す。

 正論には違いないTAKTAKの話を聞いている間、「それができれば苦労しないよ」という千紗の声が今にも聞こえてきそうだった。迷いのない彼の姿は、時に千紗には眩しすぎて“自分とは違う”と距離を感じさせてしまうのかもしれない。

 そんな、彼女の背中を押したのは様々な“大人の事情”に振り回され、調整に調整を重ねながら何とか番組を成立させている榎本の言葉だった。

「一番核の部分だけは譲っちゃダメだ。核だけは守ること、それこそが作品の命なんです」

 この榎本の言葉に、千紗は自身の核が詰まったキャッチコピーはそのままに、ポスターのビジュアルのみそれをより具現化できる表現に変更することを決めた。今回のように取引先の意向をどこまで汲み取って形にするべきかという千紗の迷いには、日々様々な制約がある中でいかに自身が発信したいことも取り込めるかという壁にぶつかっている榎本の言葉の方がより身近に感じられ、聞き入れやすかった部分もあるのかもしれない。

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