小日向文世、『ミステリと言う勿れ』で余命わずかの元刑事役に 第5話には門脇麦も登場

 小日向文世が、2月7日放送のフジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』の第5話にゲスト出演する。

 『月刊フラワーズ』(小学館刊)で2016年に連載がスタートした田村由美による同名コミックを原作とした本作は、主演の菅田将暉演じる天然パーマがトレードマークの主人公・整が、淡々と自身の見解を述べるだけで事件の謎も人の心も解きほぐしていく、令和版・新感覚ミステリー。

 小日向が演じるのは牛田悟郎。第5話では、第4話の終盤で土手から転げ落ちてしまった整(菅田将暉)が、大事をとって病院に入院しているところからスタートする。この入院先の病室で、たまたま隣のベッドにいたのが牛田だ。牛田は元刑事で、病気を患っており、余命あとわずかということで入院中。整に興味を持った牛田はあれこれと話しかけるが、やがてその話しは、牛田が22年前に関わった、とある事件へとつながっていく。

 小日向は今回、実際の年齢よりも少し年上の元刑事役を演じるため、老けメイクに白髪で挑んでいる。菅田とは過去にも共演経験はあるものの、今回のように1話丸々ほぼ2人の会話劇という形での出演は初めて。ベテランの小日向が本作のオファーを受けて最初に思ったのが、「菅田(将暉)君とじっくり2人で演じるシーンを是非演じてみたかった」とのこと。

 また、第5話からは、既に発表されているキャストの門脇麦演じるライカも登場する予定だ。

小日向文世 コメント

出演が決まって際の思い

第5話のゲストでオファーをいただきました。月9にゲスト出演することは今までなかったのでとても新鮮でしたし、何より映画で少し絡んだことはあるんですけど菅田(将暉)君とじっくり2人で演じるシーンがあったので、ぜひ演じてみたいとまず思いました。

牛田はどんなキャラクター

すでに退職した元刑事で、体を壊して入院している時に整(菅田)と会うのですが、“実は?”という面を持つキャラクターです。この“実は?”をお話ししてしまうと、ネタバレになってしまうので(笑)。この“実は?”の設定が非常に面白いんです。牛田は病院で普通に会話をして、自分が現役当時の話から整にクイズを出すんです。そのクイズを頭脳明晰(めいせき)な整が淡々と当てていきます。その姿を牛田は面白い男だなと見ている。その2人の会話に関しては演じていて面白かったんですけど、最後の最後に……これも言えないか(笑)?

牛田を演じて思ったこと

牛田は自分が読んでいたマルクス・アウレーリスの『自省録』を整に渡すんです。その本の一節を牛田が唱えたのを、整が“そうしたんですね…”と振り返るシーンがあるんですけど、僕には意味がわからなかったんです(笑)。僕なりに考えて監督に聞いてみたりもしたんですけど……。そうしたら、たまたまそのシーンの撮影日に原作の田村由美先生がいらっしゃったので伺うことが出来て、だいたい僕の考えと同じでした。視聴者のみなさんも最初の僕のようにわからないかもしれません。それでも“どういうことなのかな?”と考えさせられて、その一節が心に残ることがこの作品の面白さではないかな?と感じました。録画なさっていたら、何度も見直して考えてくださっても良いですよね。とにかく牛田の件は不思議な終わり方で、深いストーリーだと思いました。

うまくつながっていくストーリーについて

そうなんですよ。田村先生はものすごく全体を通しての流れを計算して書いていらっしゃるんだと思いました。なおかつ、漫画も描いていらっしゃるんですから。ですので、先生がいらした時は自分の台本にサインをしていただいたんです。そうしたら、牛田の絵も添えてくだいました。先生のイメージ通りの牛田が演じられたかな?と思いながらも……とにかく先生は、その時に菅田君の整が、もうまさに自分が描かれた絵がそのまま現実としているようだとすごく喜んでいらっしゃいました。牛田はどう思われたかわかりませんけど(笑)。本当に菅田君は僕も整にピッタリだと思います。

キャスティングについて

原作に描かれている牛田って、結構なおじいちゃんなんですよ。でも、話し方はべらんめぇ調で、目つきも鋭く、現役刑事の時は結構きつい取り調べをしていたような、まさに叩き上げのイメージですよね。いや、昔の事件を振り返るシーンでは僕もかなり走らされましたよ(笑)。僕も入院している時とのギャップがあった方が良いと思って、何回も走ったら足に違和感覚えたので、監督に“あと一回しか走れません!”とお願いしたぐらいです(笑)。

菅田将暉と共演して

菅田君は間違いなく、これからの日本の映像作品を引っ張っていく役者の1人だと思いました。監督が“ちょっとこうしたいんだけど”と言った時に、菅田君が“そうじゃないと思う”とかたくなに自分の意見を通したことがあったんです。監督も自分の演出を変えたくなかったようなんですが、最終的に菅田君の意見になったんです。すごいですよね? 僕なんか監督に指示されたら“はい! わかりました!”と言われた通りにしますよ(笑)。そして、見事に色を変えるのを自分の中で面白がっているところもあるんですけど……。菅田君はちゃんと考えていました。頭脳明晰な方で、整役ははまってますよね。僕は菅田君と同じ年ぐらいの時に何をしていたんだろう?と、思っちゃいます(笑)。

視聴者にメッセージ

牛田の投げかけるミステリーの謎を解いていく姿を演じる菅田君の見事な芝居を楽しんでください。僕が初めて菅田君と2人きりで演じるシーンは、静まり返った病室で長めに続きますので、みなさんにはじっくりとご覧いただきたいと思っています。あ、そうだ!牛田の回想で走るシーンは奮闘しましたのでお楽しみに(笑)!

■放送情報
『ミステリと言う勿れ』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:菅田将暉、伊藤沙莉、門脇麦、白石麻衣、鈴木浩介、筒井道隆、永山瑛太ほか
第5話ゲスト:小日向文世
原作:『ミステリと言う勿れ』 田村由美(小学館『月刊フラワーズ』連載中)
脚本:相沢友子
プロデュース:草ヶ谷大輔、熊谷理恵
演出:松山博昭、品田俊介、相沢秀幸、阿部博行
制作・著作:フジテレビ 第一制作部
(c)田村由美/小学館 (c)フジテレビジョン
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/mystery/
公式Twitter:https://twitter.com/not_mystery_?s=09
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