また、金田一一のキャラクターも高校生らしいコミカルさと、IQ180の頭脳を活かしたクレバーな両面を併せ持ち、ジャニーズ特有の愛らしさと、歌にダンスは当たり前というマルチな活躍とが重なる。身近さと憧れが共存するヒーロー的な存在も、ジャニーズとの相性の良さを感じるポイントだ。一を演じるにあたっては、演者の個性を出しやすい印象も受け、堂本剛、松本、亀梨、山田とそれぞれの個性が窺えるのも、長年愛されてきた点だろう。そして、幼なじみの七瀬美雪との付かず離れずな関係性も、若手アイドルが演じる役としてはちょうどいい距離感と言える。

　堂本剛の時代に美雪を演じたともさかりえは、2019年に『KinKi Kidsのブンブブーン』（フジテレビ系）にゲスト出演し、堂本剛と久しぶりの共演を果たした。ともさかは後日、ブログで当時を振り返り、堂本剛を“戦友”のような存在として、40歳の節目での再会、互いに元気で活動を続けている喜びを綴っていた。本物の同級生のような関係に、視聴者としても同窓会のような感覚で当時を懐かしむ機会となった。

　1992年から『週刊少年マガジン』（講談社）で連載がスタートした原作も、累計発行部数1億部を超えるメガヒット作品に成長、今年30周年イヤーに突入。そんな記念すべきタイミングに、人生を変えたとも言える作品で道枝が主演を掴むなど、ダブルでメモリアルな作品に。主題歌やヒロイン、一の後輩・佐木竜太役など、まだ未発表が多く、情報解禁が待ち遠しい。

　ちなみに、諸説あるが金田一一は170センチほどと言われており、今回身長180センチ弱の道枝が演じることで、また新たな印象の金田一一となりそうだ。道枝自身がそうだったように、“道枝版金田一”を観て影響を受ける子どもたちも誕生するのだろう。

※高木雄也、高橋海人の高は「はしごだか」が正式表記。

■放送情報
4月期日曜ドラマ『金田一少年の事件簿』
日本テレビ系にて、4月スタート 毎週日曜22:30～放送
出演：道枝駿佑（なにわ男子）
原作：天樹征丸、金成陽三郎
漫画：さとうふみや（講談社）
脚本：川邊優子、大石哲也
監督：木村ひさし、丸谷俊平
チーフプロデューサー：三上絵里子
プロデューサー：櫨山裕子、岩崎広樹、秋元孝之、大護彰子
制作協力：オフィスクレッシェンド
製作著作：日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト：https://www.ntv.co.jp/kindaichi2022/
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