なぜ今、韓国ドラマなのか?
ローカルな作品こそが普遍性につながる Netflixに聞く、韓国コンテンツの隆盛
「最大限の自由度と最大限のクオリティを」
ーー韓国コンテンツ業界ならではと感じる部分はありますか?
Netflix担当者:韓国における作品づくりは、技術的にもクリエイティブ的にもかなり安定してきています。 歴史も長く、人材の層も厚く、そして世界中で愛される作品をつくることのできる業界全般の健全性も高いです。 良い作品を制作して国内外のファンに愛され、その反響をもとに再び新しい挑戦をする、という好循環が続くのが韓国コンテンツ業界の長所です。
ーー改めてNetflixオリジナルコンテンツにおいて重視していることを聞かせてください。
Netflix担当者:Netflixは、クリエイターが“つくること”に集中できる環境を提供し、質の高い、多様なジャンルの作品を取り揃えること目指しています。作品に必要な表現であれば、クリエイターの意思を最大限尊重し、一緒に創り上げることを重要視しています。また、クリエイティブの自由に加えて、作品をさらに磨き、作品のポテンシャルを向上させるサポートができる体制を強化しています。それこそが、クリエイティブ・エクセレンスであり、最大限の自由度と最大限のクオリティを目指す考えこそが、Netflixの作品づくりを支える軸となります。
ーーさらに存在感を強めているNetflixの2022年の目標は?
Netflix担当者:Netflixでは、2022年も日本発の作品制作に向けて投資を継続します。中でも、特に強化するのが日本発の長編映画の制作です。また、日本には、世代の異なる才能が幅広くいることが強みであり、そうした方々が世界に挑戦するチャンスを狙っていることも事実だと思います。これまで日本発のNetflixシリーズとして『全裸監督』や『今際の国のアリス』は、日本のみならずアジアや世界でも大きな成功をおさめました。今後もNetflixでは、日本にいる才能豊かな俳優陣や共に作品を制作するクリエイターらの新しい挑戦を後押しし、豊かな表現を追求できることを支援しています。
ーー韓国発の作品についてはいかがでしょう?
Netflix担当者:韓国発の作品は一時的な流行や現象を超えて、世界規模で多くの人に愛されるジャンルのひとつとして定着しはじめていることを実感しています。日本発のアニメ作品と並んで、韓国だけではなくアジア全体の成長を牽引する重要な作品ジャンルであることは間違いありません。今後も韓流作品の裾野を広げることに貢献できることを願っています。直近では12月24日にNetflixシリーズ『静かなる海』が配信されたほか、2022年にも『未成年裁判』や『ペーパー・ハウス 韓国版(仮)』の配信が控えています。ぜひ楽しみにしていてください。
■配信情報
Netflixオリジナルシリーズ『イカゲーム』
Netflixにて全話独占配信
脚本・監督・演出:ファン・ドンヒョク
出演:イ・ジョンジェ、パク・ヘス、オ・ヨンス、ホ・ソンテ、ウィ・ハジュン、キム・ジュリョン、トリバティ・アヌファム、イ・ユミ