ジョニ・ミッチェルの名曲を手話とともに歌うシーンも 『コーダ あいのうた』予告編公開
サンダンス映画祭で4冠に輝いた映画『コーダ あいのうた』の公開日が2022年1月21日に決定し、あわせて本予告が公開された。
2015年に日本でも公開されたフランス映画『エール!』のハリウッド版リメイクでもある本作は、今年4月に行われたサンダンス映画祭で、観客賞をはじめ史上最多の4冠に輝き、配給権の争奪戦が勃発。映画祭史上最高額約26億円で落札されたことも大きなニュースになった。CODA(コーダ)は、Children of Deaf Adults= “耳の聴こえない両親に育てられた子ども”の意。また、音楽用語としては、楽曲や楽章の締めを表す、“新たな章の始まり”の意味を持つ。
豊かな自然に恵まれた海の町で暮らす高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえる。陽気で優しい家族のために、ルビーは幼い頃から“通訳”となり、家業の漁業も毎日欠かさず手伝っていた。新学期、秘かに憧れるクラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択するルビー。すると、顧問の先生がルビーの歌の才能に気づき、都会の名門音楽大学の受験を強く勧める。だが、ルビーの歌声が聞こえない両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるが、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父は、意外な決意をし……。
歌と手話の特訓を受け主人公のルビーを演じたのは、大ヒットTVシリーズ『ロック&キー』のエミリア・ジョーンズ。『シング・ストリート 未来へのうた』のフェルディア・ウォルシュ=ピーロも共演を果たした。さらに、『愛は静けさの中に』のオスカー女優マーリー・マトリンをはじめ、全員が実際に耳の聞こえない俳優たちがルビーの家族を演じた。監督を務めたのは、『タルーラ 〜彼女たちの事情〜』のシアン・ヘダーだ。
予告編は、耳が聞こえない漁師であるルビーの父が、漁業組合の横暴な決定に対し手話で堂々と歯向い、彼女がそれを通訳で応戦する“家族のチームプレイ”シーンから始まる。その後に続くのは、4人家族の中で唯一の健聴者として生まれたルビーが、家族で助け合いながら漁業に励む日常風景。しかし、ある日、ルビーが学校の合唱部に入ったことをきっかけに、それまで家族が知る由もなかった歌の才能を見出され、名門“バークリー音楽大学”の受験を勧められるまでになる。だが、ルビーの歌声を聞くことのできない両親は娘の才能を信じる事が出来ず、家業の方が大事だと大反対。しかも、健聴者であるルビーが一緒にいなかったことが原因で海上でのトラブルに巻き込まれてしまうという事件も発生、悩んだルビーは夢よりも家族の助けを続けることを選ぶと決めるがーー。
耳の聞こえない家族に自分の歌を届けるため、ルビーが手話とともにジョニ・ミッチェルの名曲「青春の光と影(Both Sides Now)」を歌いあげるシーンも。家族への愛情と自分の夢との間で葛藤するルビー、そしてそんな彼女に対して意外な決意をする父、家族の姿が映し出された映像になっている。
■公開情報
『コーダ あいのうた』
2022年1月21日(金)全国ロードショー
監督・脚本:シアン・ヘダー
出演:エミリア・ジョーンズ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、マーリー・マトリン
配給:ギャガ
原題:CODA/2021年/アメリカ・フランス・カナダ/カラー/ビスタ`/5.1chデジタル/112分/字幕翻訳:古田由紀子/PG12
(c)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
公式サイト:gaga.ne.jp/coda