上白石萌音、憧れの“朝ドラ”ヒロインへの思いと決心 「毎シーン撮るたびに心が震えます」

 11月1日よりスタートしたNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。このたび、最初のヒロイン・安子を演じる上白石萌音よりコメントが寄せられた。

 本作は、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く物語。京都・岡山・大阪を舞台に、時代を超えた愛すべきヒロインたちの日常に寄り添っていく。

 上白石が演じるのは、1925年3月22日、日本でラジオ放送が始まった日に生まれた女の子・安子。岡山市内の商店街にある和菓子屋「たちばな」の看板娘で、あんことおしゃれが大好き。ラジオ講座をきっかけに英語を学び始める。

 上白石は本作への出演が決まったときの気持ちを、「やっぱり“朝ドラ”のヒロインには憧れていました。いろんな方が『萌音ちゃん、“朝ドラ”っぽいね』と言ってくださることもあって、だんだんいつか出られたらうれしいなと思うようになっていったんです。ヒロインなんておこがましいともずっと思っていたので、感慨深いですし気合いも入ります。わたしは物語の3分の1を担わせていただきます。通常半年かけて描く物語を3分の1に凝縮しているので、内容も3倍濃縮でとても濃く、1年分くらいの重みと実感があります。毎シーン撮るたびに心が震えます」と振り返る。

 演じる安子については、「安子はひとりの人間として生きた人」と評し、その点に共感もしているという。第3話から登場となる安子の運命を動かす稔役の松村北斗については、「松村さんは、英語の発音がとてもきれいなんです。熱心に勉強されていましたし、シーンを重ねるたびに音がきれいになっていって、さすが音楽をやる方だなと思いました」とその英語力を絶賛。稔の弟であり安子の幼なじみ・勇を演じる村上虹郎については、「母性をくすぐるんですよ! 安子にとっては本当に気の置けない幼なじみで、からかってきたりふざけたりもするんですけど、いざというときにポンと背中押してくれるのが勇なんです。嫌味なく心から人のためを思ってやれちゃうところがいいですよね」と稔とは違う魅力が勇にあることを明かした。

 また現場の印象については、「とてもムードがいいんです。スタッフのみなさんが明るくて、キャストもみなさんすてきな方ばかりで、ただ輪の中に入っていれば無条件に楽しくなれるような現場ですね。でも、いざというときの集中力とか緊張感みたいなものもすごくあって、お芝居がしやすい、居心地のいい所です。ずっと同じチームで作品をつくり続けていらっしゃるスタッフさんたちの、お互いへの信頼みたいなもののおかげかもしれません」とコメント。

 最後に視聴者に向けて、「もう『カムカムエヴリバディ』というタイトルがすべてのような気がします。みんなおいでよ! よってらっしゃい、みてらっしゃい! みたいな、温かくて優しい大きな空気感がすごくすてきなドラマだと思うので、ぜひ楽しみにしていてほしいですね。これをきっかけに、親子や家族のつながりをよりいとおしく思っていただけるんじゃないかなと思います。和菓子屋の娘であるということも、安子が大人になればなるほど大切になってくるので、物語の軸のひとつとしてご注目ください。つらいことも起きるのですが、藤本先生の脚本はどんな状況でも笑えるのがすごく救いで、しあわせな瞬間や温かい交流がすごく大切に描かれています。温かくすばらしい脚本を最高のかたちでお届けできるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!」とメッセージを送った。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

 

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