『青天を衝け』イッセー尾形、流石の演技　『スカーレット』フカ先生とも重なった三野村

　さらに第33回では、栄一が静岡で余生を過ごす慶喜（草なぎ剛）のもとを訪ねる。待っていたのは狩りに夢中の慶喜。狩猟服がスタイリッシュに決まっているのは、演じるのが草なぎ剛だからということも多分にある。栄一は新政府での様子を慶喜に聞かせるが、いまいち反応は薄く、子供の話にようやく興味を向けるのであった。また、前回慶喜邸にやってきた、やす（木村佳乃）のその後が美賀子（川栄李奈）の口から明かされる。やすが美賀子にぶつけたのは、円四郎（堤真一）亡き後に日本を混乱に導いたと解釈する慶喜への非難。「こんな世にするためにみんな死んでったのかって」ーー美賀子はやすの思いも理解しながら慶喜に「今の方が幸せと思うていただきたい」と願うのであった。

　第34回「栄一と伝説の商人」では、ついに栄一が岩崎弥太郎（中村芝翫）と対面。商業で国を豊かにしようと意気投合するが、その手法を巡って激論。意見は真っ向から対立する。

■放送情報
大河ドラマ『青天を衝け』
NHK総合にて、毎週日曜20:00～放送
BSプレミアムにて、毎週日曜18:00～放送
BS4Kにて、毎週日曜9:00～放送
出演：吉沢亮、小林薫、和久井映見、村川絵梨、藤野涼子、高良健吾、成海璃子、田辺誠一、満島真之介、岡田健史、橋本愛、平泉成、朝加真由美、竹中直人、渡辺いっけい、津田寛治、草なぎ剛、堤真一、木村佳乃、平田満、玉木宏ほか
作：大森美香
制作統括：菓子浩、福岡利武
演出：黒崎博、村橋直樹、渡辺哲也、田中健二
音楽：佐藤直紀
プロデューサー：板垣麻衣子
広報プロデューサー：藤原敬久
写真提供＝NHK