M・デイモンとA・ドライバーの決闘シーンの舞台裏 『最後の決闘裁判』メイキング映像

 全国公開中の映画『最後の決闘裁判』のメイキング映像が公開された。

 本作は、アカデミー賞脚本賞を受賞した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』以来のタッグとなるマット・デイモンとベン・アフレックによる脚本を、『ブレードランナー』『オデッセイ』のリドリー・スコットを監督に迎え映画化したもの。

 史実としていまだに真相不明なフランス最後の決闘裁判を、事件を告発した被害者マルグリット(ジョディ・カマー)、その夫カルージュ(マット・デイモン)、訴えられた容疑者ル・グリ(アダム・ドライバー)という登場人物3人の視点で描く。

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 公開されたメイキング映像は、作品の見どころとなる決闘シーンの撮影裏側を捉えたもの。宙に吊るしたレールを走るワイヤーカメラや大規模な機材を駆使した壮大な撮影風景の中で、スコット監督自らが「4台から5台のカメラで追っているんだ」と複数のカメラを用い、360度全方向による撮影を行っていることについて説明。カルージュ役のデイモンも「あらゆる方角から撮影しているよ」「かっこいい決闘だ」とアクションシーンの魅力をアピールした。

 過去、『プロメテウス』などでもスコット監督と一緒に組んできた撮影監督ダリウス・ウォルスキー曰く、「カメラを複数台使うってことは基本的に俳優の演技を考えているんだ。俳優が自由に動いたり、何度も繰り返す必要がないからね。決闘シーンはスタントコーディネーターのロブ・インチによって非常に素晴らしく構成されていた。初期のリハーサルから参加し、ロブと一緒にいろいろな撮影の案を練ったんだ。ワイヤーカメラと一緒に小型のカメラを使おうか、とか、とにかくいろいろな案を出して試したよ」と試行錯誤して作り上げた決闘シーンの撮影を振り返っている。

 さらに、甲冑をデザインした衣装デザイナーのジャンティ・イェーツは、「スコットは『甲冑! 甲冑! 甲冑!』、とにかく常に『甲冑!』って叫んでいたわ」とスコット監督の甲冑に対しての並々ならぬ想いを明かしており、「甲冑の参考にしたのは主に彫像だったの。彫像はイギリスやスコットランド、アイルランドやウェールズのほぼ全ての教会にあった。そしてそれらは甲冑の資料としては完璧で素晴らしいものだった。アダムの甲冑に関していえばバークシャーのどこかの騎士のものをそのままコピーさせてもらった」と制作秘話を語っている。

 映像内ではその他にも、マルグリットを演じるジョディ・カマーにスコット監督が演出をつける瞬間や、デイモンとドライバーが「アダム、動けるか?」「もちろん」と撮影の合間に会話した直後に、デイモンが「クソッ」と冗談を言うオフシーンも捉えられている。

■公開情報
『最後の決闘裁判』
全国公開中
監督:リドリー・スコット
脚本:ニコール・ホロフセナー、マット・デイモン、ベン・アフレック
原作:エリック・ジェイガー(『決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル』)
出演:ジョディ・カマー、マット・デイモン、アダム・ドライバー、ベン・アフレック
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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