ストレンジとシャザムが夢の競演? 『モーリタニアン 黒塗りの記録』本編映像公開

 10月29日に公開される映画『モーリタニアン 黒塗りの記録』の本編映像が公開された。

 2015年、アメリカ政府による検閲で多くが黒く塗りつぶされた手記が出版された。筆者のモハメドゥ・ウルド・スラヒはその時、キューバのグアンタナモ米軍基地に収容されていた。異例尽くしのこの本は、またたく間にアメリカでベストセラーを記録し、その後、世界20か国で刊行された。本作は、その原作をもとに、『ラストキング・オブ・スコットランド』『消されたヘッドライン』のケヴィン・マクドナルドが監督を務め映画化したもの。

 キャストには、ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバ―バッチ、タハール・ラヒム、シャイリーン・ウッドリー、ザッカリー・リーヴァイが名を連ねた。

『モーリタニアン 黒塗りの記録』本編映像

 公開された本編映像は、モハメドゥの起訴に燃える米軍中佐スチュアート(ベネディクト・カンバーバッチ)が、訓練生時代の同期でモハメドゥを取り調べたことのあるニール・バックラン(ザッカリー・リーヴァイ)とビリヤードに興じる場面。一見すると友人との憩いの時間のようにも思えるが、スチュアートはモハメドゥに関する情報を入手しようとさりげなくニールに探りを入れる。グアナンタナモ収容所での情報は不可解なことに機密扱いとなっており、米政府側であるはずのスチュアートにも詳細がなかなか明らかにされないことからの行動だった。焦りの色を見せるスチュアートにニールは「MFR」なるものの存在を明かす。MFRとは記録用覚書のことで、尋問方法から証言内容まですべてが記されている重要書類なのだという。それこそがモハメドゥを起訴する際の大きなヒントになると直感したスチュアートはMFRの入手方法を尋ねるが、ニールはすぐさまこう告げる。「渡すとなるとスパイ法違反になる」と。スチュアートはモハメドゥ極刑を望む米政府からの依頼で起訴への準備を進めている。それなのになぜ米政府は曖昧な情報しか流さないのか。そこには世界を震撼させる不都合な真実が隠されていたのだった。

 ニールを演じたリーヴァイは、DCコミックス原作の映画『シャザム!』でスーパーヒーローのシャザムを演じている。かたやカンバーバッチは、マーベル・コミックス原作の映画『ドクター・ストレンジ』の主人公ドクター・ストレンジ。そんなヒーローの2ショットを祝福するかのように、映像の冒頭ショットには、『シャザム!』内で重要なアイテムとなる“マジック8ボール”を彷彿とさせる8の数字が書かれたビリヤードボールがチラリとカメオ出演している。

■公開情報
『モーリタニアン 黒塗りの記録』
10月29日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバ―バッチ、タハール・ラヒム、シャイリーン・ウッドリー、ザッカリー・リーヴァイ
原作:モハメドゥ・ウルド・スラヒ『モーリタニアン 黒塗りの記録』(河出文庫)
配給:キノフィルムズ
提供:木下グループ
2021年/イギリス/英語・アラビア語・フランス語/129分/ドルビーデジタル/カラー/スコープ/5.1ch/原題:The Mauritanian/G/字幕翻訳:櫻田美樹
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公式サイト:kuronuri-movie.com
公式Twitter:https://twitter.com/kuronuri_kiroku

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