『海街チャチャチャ』ホン班長の謎に包まれた空白の5年間 第6話は親子がテーマに

 ヘジンが家に帰ると、父親・ジュンジェ(チョ・ハンチョル)に歯の矯正を反対され、金庫を持ち出して家出をしてきたカフェのオーナーの一人娘・ジュリ(キム・ミンソ)の姿があった。ヘジンやホン班長も反対するなか、ジュリは町で行われる歌謡祭の賞金で矯正をしようと出場を試みる。しかし、ジュリは直前で足を捻ってしまい、歌は歌えるものの、パフォーマンスが難しい事態に。それを知ったヘジンとホン班長は、ジュリを椅子に座らせ、2人がダンスを披露。とっさのパフォーマンスとは思えない見事なステージながらも、結果は2位に。これが契機となってヘジンとホン班長は険悪な雰囲気から一転、元の関係に戻った。

 本ドラマはヘジンとホン班長のロマンスと田舎街の温かさが魅力であるが、今回はジュリの家出を中心とした親子の関係がテーマといったところだろう。歯の矯正という些細なことからジュリとジュンジェ、2人の心情が読み取れる。

 ジュリは恥ずかしくて好きな人も前で笑えないから矯正したいといるが思っているが、思春期であることもあって父親には相談できない。だからこそ、ヘジンの前では素直に矯正したい理由も明かし、亡くなった母親についてもどう思っているか素直に話した。

 一方のユンは、年頃の娘の気持ちをあまり理解できていないが、一人で育ててきたからこそ娘がかわいくて仕方なく、心配は人一倍。娘の立場からするとうざったいかもしれないが、母親がいない代わりにその分まで愛情を注いでいることがわかる。

 また、ヘジンもかつて父親に恋人が出来たことを理由に家出した過去を告白。反抗的な態度で遠くに行ってしまったが、帰りには父親が黙って待っていてくれた。口にせずに見守っていることも、娘を想って叱るジュンジェとは別のかたちで示している。年は離れていても母親を亡くした者同士、お互いに共通する部分が多いヘジンとジュリだからこそ、話が成立しただろう。

 そして、コンジンで写真を撮り、何度も道に迷っていた人が謎の男性がヘジンの知り合いであるソンヒョン先輩(イ・サンイ)が登場。歌謡祭でヘジンの姿を発見して追いかけ、遂に再会するもお節介で道を教え、一緒にご飯を食べるなど既に面識のあるホン班長とも思わぬかたちで出会う。これからヘジンを巡ってホン班長とソンヒョン先輩が火花を散らすのではないか。

■配信情報
Netflixオリジナルシリーズ『海街チャチャチャ』
Netflixにて独占配信中、毎週土曜・日曜に新着エピソード配信
脚本:シン・ハウン
演出:ユ・ジェウォン
出演者:シン・ミナ、キム・ソンホ
写真はtvN公式サイトより

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